鈴木夏來先生
【授業の概要】
図工の授業において、「○○しているぼく、わたし」というテーマに沿って貼り絵で自分を表現する。授業は2コマで行う。(3・4/6指導時間中)
【授業の内容】
前回までの授業で作成した顔(顔の形に切った紙に髪の毛、鼻、口などを付けたもの)に胴体、腕(関節で二つのパーツを接続する)、手、指などを加える作業を行う。
最後に、服にボタンを付けたり、手にカードや折り紙などを持たせたりして完成させる。
1,顔に胴体、腕、手、指などを付け加える。
<ポイント>
- 腕の関節などを工夫して曲げることで、動きに味が出ることを実際に児童の前で示す。
- 直立不動の格好や表情にならないように指導する。
- 関節などの身体の動きや胴体から手が生えている位置を確認し、身体の仕組みを知る。
- 手のひらや手の甲、指などの向きも「○○しているぼく、わたし」を表現するにあたって工夫する。
2,顔に胴体、腕、手などを付けたら、次に顔に目などを入れる。(前回までの授業で作成した顔には、目玉が入っていない)
<ポイント>
- 身体と同様に、目の動きも正面だけでなく、様々な方向に向ける。
- 眉やまつげも描くのではなく、貼り絵で付ける(表情がより豊かに、多様に表現できる)
- 鼻や口も同様に、少し傾けたりして動きを出す。(取材した時は、前回の授業で既に付けていたようです)
3,学級で取り組んでいるあやとりや海の生物の生態を調べて記入したカード(うみもんカード)などを、「○○しているぼくわたし」というテーマに沿って手に持たせる。服のボタンを付けたり、飾り付けをする。
【当日の教室の様子、児童の反応】
皆、生き生きと楽しそうに取り組んでいる様子がうかがえた。
何をしている自分を作ったのかと聞くと、「折り紙をしているわたし」や、「サッカーをしているぼく」など、普段の生活の中のありのままの自分を表現している児童が多い様に感じられた。
【編集後記】
顔や身体のパーツを細かく分けて、貼り絵で人間を表現するという方法は初めて見させて頂きました。腕や指、目なども貼り絵で作ることで、より、表現できる動きの幅が広がり、大変いきいきとした作品に仕上がることに驚きました。絵を描いたり、粘土で造形したりする以外にも、多様な方法があることを知ることが出来て、図工の新たな魅力に触れられたように感じます。小学生の皆さんの表現力を充分に引き出せるとても素晴らしい実践を見学させて頂き、感謝しております。
【完成作品】
「さようならなつるせんせい」
廊下に掲示。節電中のため暗いはずの廊下が明るくなった。
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