ドラム缶による炭焼きの工程(食育ネット提供)

炭焼き体験は様々な教育上の意義があります.社会科では里山のエコロジカルな暮らしの仕組みの一端を知るために,また理科では,炭化という化学変化の実演としても活用可能です.総合的な学習の時間では環境教育やESDという捉え方もあるでしょう.さらには,チーム作りの効果を期待することもできます.炭焼き作業は1人ではできませんので,チーム全体が自然と協力するような文脈を作ります.特に初対面の人間同士が距離を縮めるには効果があるようです.このような炭焼き体験について,この記事では食育ネットの過去の活動事例からご紹介いたします.
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【お手本】

ドラム缶を使った炭焼き窯のお手本です。阿部先生が、事前に作成し炭焼きを始めています。 大きな土の山のようにも見えますね。

炭焼き用の窯を作る部品です。

  • 煙突・・・煙突がないとうまく燃えませんね。
  • 一斗缶・・・何に使うんでしょうか?
  • ドラム缶・・・ここに炭にする材料を詰めます。

この他に、蓋があります。ドラム缶は、片方は煙突をつけるための小さな穴だけが 空いていて、もう片方は完全に開いています。 また、先生の見本にもありましたがブロックも使います。

【炭焼き窯の準備】

材料を使って、炭焼き用の窯を作ります。まず、窯の場所を決めて固定します。次に、ドラム缶に煙突をつけます。 煙突をどういう位置につけるか決まっているので、ドラム缶を正しい位置になるようにします。

ドラム缶の中が見えていますが、中に棒が何本かあります。中に炭にする 材料を詰めるのですが、その際完全にドラム缶の中を材料で埋めてしまう のではなく、空間ができるようになっています。

煙突をつけたら、ドラム缶全体が土で覆われるように土をかぶせます。 この作業はとても大切です。ドラム缶全体を土で被う理由は、窯の中で 発生する熱が外へ逃げないようにするためです。窯の温度が下がってしまうと よい炭が焼けません。みんなで協力して、田んぼの土を一生懸命運んで、 ドラム缶の上からかぶせていきます。

【材料の準備】

炭にする材料、すなわちドラム缶に詰める材料を準備します。 今回は、木と竹を炭にします。ドラム缶の大きさに合うように 長さを切りそろえます。

材料の水分を計っている様子です。材料となる木や竹は事前に伐採した後、 乾燥させて水分を減らしておく必要があります。切った直後では、水分が 多いため炭にするには適していません。

【材料の詰め込み】

窯と材料の準備ができたら、材料を窯にきちんと詰めていきます。材料は、隙間無くびっしり 詰めた方が良い炭ができるようです。材料を詰めながら、他のメンバーは周りの土をしっかりと固めています。 チームワークですね。

【着火前の準備】

材料詰めが終わったらいよいよ着火するための準備になります。まず、蓋をします。四角い穴があいていますね。この穴が下になるように蓋をします。

この四角い穴は、一斗缶をつけるためのものです。穴に合うように、一斗缶を取り付けます。

一斗缶の周りをブロックで囲い、その周りに土をかぶせてドラム缶全体が土に埋まるようにします。 ドラム缶の蓋の部分にも土がかぶさるようにします。
全体が土で覆われたら、一斗缶の中に木材を入れていきます。この木材は、炭にする ためではなく燃やして熱い空気(ガス)を窯の中に送るためのものです。

【着火】

いよいよ着火します。一斗缶に入れた、木材に火を着けます。ちゃんと火をつけなければいけませんが、燃えすぎてもいけません。 というのは、ドラム缶に詰めた木や竹に炎が燃え移ってはいけないからです。ちょっと難しいかもしれませんが、炎ではなく、一斗缶で燃えている炎が 熱したガスをドラム缶の中に送りこむのです。

【着火すると…】

着火がうまくいくと、白い煙がどんどん出てきますが、その様子を見てみましょう。一斗缶の材料もある程度燃えないといけないので、様子をみながらちょっと吹いてみます。ちゃんと燃えているかな?

煙がもくもくと出てきます。この煙が重要です。

しばらくすると、ドラム缶の反対側につけた煙突から煙がでてきます。

ドラム缶の中を見ることができないので、煙突から出てくる煙の温度を測って中の様子を確認します。

煙がどんどんでてきます。け、け、け煙い…(><)

すべての班の窯に着火しました。子どもたちの本日の作業はこれで終了です。

学校での炭焼きに便利な道具

と,ここまで炭焼きの方法を述べてきましたが,このドラム缶を使った方法は実際はかなり高度なもので,経験者の助けが必ず必要となります.そこでお勧めしたいのが岡山農林水産総合センターの開発した簡単スミヤケールです.このような装置を学校で購入すれば,経験者のいらっしゃらない学校でもしっかりと炭焼き体験が可能になります.こういったツールの活用で是非先生方の学校でも挑戦してみてください.
http://www.pref.okayama.jp/norin/ringyo/topics/sumiyakeru/sumiyakeru.htm

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富田英司

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