お話の大好きな場面をペープサートで演じよう(国語 指導案)

1 大好きな場面を繰り返し読みながら物語を演じる事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。
添付ファイル

単元の目標

物語の大好きな場面を選びながら,登場人物の行動を中心に想像して読み,場面の様子をペープサート劇で演じて楽しむことができる。

教材

スイミー(レオ・レオニ作)ほか,海の生き物たちが登場する物語

主な学習活動(単元の指導計画(全9時間))


【言語活動の充実の工夫】

○ 国語科における言語活動の充実を図るためには,本単元でどのような国語の能力を育成するのかを明確にした上で,そのためにふさわしい言語活動を,単元を貫いて位置付けることが大切である。

本事例では,以下のような工夫が見られる。

1. 付けたい力に応じた言語活動の選定

本事例では,「場面の様子について,登場人物の行動を中心 に想像を広げて読む」能力の育成を目指している。そのための より具体的な読む能力として,

  • 物語の中の好きな場面,心に残る場面を見付けて読むこと
  • 登場人物の行動から場面の様子を想像して読むこと
  • 登場人物の独白や会話から場面の様子を想像して読むことなどが考えられる。

一方,ペープサート劇を取り入れることにより,

  • お気に入りの場面を背景に描く
  • 人物の行動に気を付けて読み,ペープサートの動きを考える
  • 登場の会話等に気を付けて,セリフを考える

といった活動を通して,児童自ら「場面の様子について, お気に入りの場面を登場人物の行動を中心に」して叙述を繰り返し読む学習を位置付けることが可能となる。本事例においては,こうした 指導意図をもって「物語を演じる」言語活動を取り入れることとしている。

2. 「楽しんで読書しようとする態度を育てる」ための言語活動の工夫

本事例では,「大好きな場面」を見付けることを重視している。与えられた場面を受動的に理解するだけではなく,自分の「大好き・お気に入り」に着目することによって,学年目標である「楽しんで読書しようとする態度」を育み,一層主体的に場面の様子や登場人物の行動を読む能力の育成をめざすものである。こうした言語活動を通して,児童は「自分の大好きなところ」を見付けなが ら,読書を楽しむことができるようになった。

3. 付けたい力を確実に指導するための指導過程の改善

従来は,場面ごとにしっかりと読み取り,その後に教材を劇にして演じるという指導過程をとる 場合が見られた。しかし,次のような課題が見られた。

  • 低学年の児童にとっては,何のために場面の様子や登場人物の行動に着目して読むのかが実感しにくく,「想像を広げながら読む」ための手掛かりを得ることが難しい。
  • 物語は,場面が相互に関連しつつ一連のストーリーとして構成されているものであるが,与えられた場面ごとに読み取るため,「物語の中の」場面の様子は,むしろとらえにくくなる。

そこで,本事例においては,「劇を演じる」ことを単元全体を貫いて位置付けることで,次のように 指導過程の改善を図っている。

  • 単元の第一次,第二次,第三次を通し,一貫して「場面の様子を人物の行動に着目して読む」ことを位置付け,指導目標の確実な実現を図る。
  • 第二次においても,通読を繰り返し位置付けながら,「自分の大好きな場面」を選ぶ意識をもたせることで,場面の様子をより強く意識して読むことができるようにしている。
  • 第二次の段階から「物語を演じる」ことを位置付けることで,第三次の学習活動を円滑に行うことができる。そのため,活動を成立させるための支援ではなく,付けたい読む能力の育成に重点的に時間を使うことが可能となる。

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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