ファンタジーを楽しもう(国語 指導案)

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目次

1 ファンタジーを読み,感想を述べ合う事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。
添付ファイル

単元の目標

ファンタジーのシリーズを,叙述を基に想像して読んだり,感想を発表し合って感じ方 について違いのあることに気付いたりすることができる。

教材

ファンタジーのシリーズ作品『車のいろは空のいろ』(あまんきみこ作)

主な学習活動(単元の指導計画(全8時間))

【言語活動の充実の工夫】

1. 「ファンタジーのシリーズ」がもつ特長を生かす

本事例では,指導のねらいを実現するために,ファンタジーのシリーズを読むという言 語活動を位置付けている。この言語活動は,次のような意図で設定している。

1. ファンタジーは物語のジャンルの一つであるが,虚構性が高く,解釈の幅が広いという特徴がある。そのため,一人一人の感じ方について違いのあることに気付かせるのにふさわしい教材選定ができる。

2. シリーズとして刊行されている作品には,登場人物や状況設定,描写の特徴(本事例では,淡い情調で描かれる色やにおいなど)といった,共通した特徴をもつものが多い。 シリーズ作品を重ねて読んでいくことで,そうした特徴に気付くことができる。

2.「叙述を基に想像して読むこと」を柔軟にとらえて学習活動を組織化する

物語は一連のストーリーによって描かれている。日常の読書においては,一つの場面だけをその前後と切り離して読むのではなく,相互に関連付けたり,さらにはシリーズの他の作品と結び付けて解釈したりする。また,叙述だけから解釈するのではなく,自分の体験や他の読者の解釈と叙述とを関連付けて読むことで一層想像が広がることも多い。

すなわち,「叙述を基に想像して読む」ことは,決して一つの場面の叙述だけを対象にし た狭い読みを意味するのではない。例えば,場面の移り変わりに注意して読むために,物語の複数の場面を比較して読むことや,主人公の性格に着目して読むために,シリーズの他の作品の叙述と関連付けて読むことなども大切なものとなる。

そうした効果的な指導を構想するためには,1どんな叙述に着目して解釈させたいのか, 2そのために叙述の範囲をどう考えればよいのか,3それらの叙述を何と関連付けてどんな 方法で読むのかを明らかにすることが求められる。その際,例えば以下のような指導事項に示す内容を手掛かりにすることが有効である。

本事例においては,場面の移り変わりや登場人物の性格,気持ちの変化,情景描写などに 着目して,シリーズ作品を相互に関連付けたり,友達の読みと交流しながら想像を広げて読んだりすることを位置付けている。

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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