授業参観【自分を出したがる子】【自分を出せない子】の共通点を受けとめる担任の姿は、親にもよい影響を与えます

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なぜ自分の気持ち(言葉・行動)ばかりアピールするのでしょう?

子どもが親に話を聞いてほしい時、スマホでLINEをしながら生返事をしている親の姿、それは今、聞いてほしい子どもの目を見ないで、適当に返事をしている親の姿です。子どもは自分の気持ちを親にじっくりと聞いてもらって、親から言葉を返してもらいたい・・親子の会話がしたいのです。でも、親がそうしてくれないので、子どもの心は満たされません。

それが日々、積み重なってくると、子どもは仕方がないから、代わりに学校で、
先生、聞いて聞いて
の連発になってしまうことになります。周囲の子どもたちの気持ちなんか、全くお構いなしという状態です。

なぜ自分の気持ち(言葉・行動)をぜんぜん出せないのでしょう?

親が熱心に、指示や注意ばかりを、子どもに言い続けている親の姿、それは、子どもが「よい子ストレス」プレッシャーを受けるような、評価(よい子・ダメな子)を常にする親の姿です。それをされた子どもは、心もがんじがらめになってしまいます。それが日々、積み重なってくると、子どもは、

間違ってはいけない

という思いにしばられて、自由な自己表現ができなくなります。
先生や友だちに声をかけてもらっても、心の身動きがとれなくなってしまっている状態です。

学校で自分を出したがる子と、学校で自分を出せない子に、共通しているところは?

両者は一見、両極端に見えるようで、【共通点】があります。

それは、親子でお互いの言葉に耳を傾け合うという本当の意味での対話ができていないことです。

その場合の親は、わざとではなく、無意識で、それぞれ結果として、両極端な子育てをしてしまっているケースがほとんどではないでしょうか。それもたいてい、親自身が子どもの頃、そういう子育てをされてきた可能性が高いと言えるでしょう。

授業参観で【保護者に見せてほしい担任の姿】とは?

それでは、どうすればいいか、ということになります。学校で自分を出したがる子も、自分を出せない子も、きっと「親が変われば、子も変わる」はずなのです。

ですから、まず、【担任の先生】が、

ながら聞きをせず、(×板書しながら、×教科書見ながら)
子どもと同じ高さの目線で、(笑顔を忘れず)
子どもの目を見て、うなずきながら話を聴いてあげ
子どもの目を見て、静かにゆったりと語りかける

そんな「子どもへの心の寄せ方」の【お手本】を、授業参観の時こそ、保護者のみなさんに見せましょう。そういう担任の姿を見てハッとされる保護者・・決して少なくないでしょう。そして、わが身をふり返るチャンスをもらえたと感じた保護者は、自らの子育てに生かしてくださる方もおられるのではないでしょうか。個別懇談の話以上に説得力のある、具体的なお手本になるはずです。

おわりに

私は、以上のことを、小学校3校(小規模校~大規模校)の公開授業を参観し、自分の目と耳で、じかに確かめる(納得する)ことができました。3校の先生方、ありがとうございました。(「目からウロコ」でした)

子どもが(親も)、安心と、自信と、意欲を取り戻すために!

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