学級目標づくり2014 ~みんなで夢をかなえよう!子どもたちの思いを集めたなりたい姿への第一歩~(2014.4.13追記)

25

今年も研究主任として自分のクラスの子どもたちの学級目標づくりを公開した。
ぼくは6年生を卒業させたばかりなので子どもたちとの付き合いはまだ4日目。
全員発表と宣言したものの、果たして子どもたちは勇気をもって話してくれるのか。
期待と不安の入り混じった今年最初の学級会だった。

====以下、授業記録より=====

4月11日 第1回学級会

議題:みんなで学級目標をつくろう!
目当て:一人一人の思いをしっかり聞こう

方法:
1. 事前に学級目標カードに①どんな学級にしたいか②一言で言うとなんという言葉になるかを書く。
2. その一言を短冊(A5サイズを縦半分に切ったもの)にペン書きする。
3. 全員発表で言いたい人から学級目標の柱にしたい言葉とその理由を述べていく。
4. その思いに近い人から手を挙げて発表。(司会・板書は教師)
5. 近い考えは近くに貼り、まとまりを作っていく。
6. 最後に全ての思いを汲みとった柱を3つ決定する。

T 去年から学級目標を作って、それを目指してみんなで取り組んできましたね。みんなの「こんな学級になりたいな」っていう思いを集めて今年も学級目標をつく

ります。そのためにカードに書いてもらいました。とっても素敵な言葉を書いた人がいたので紹介したいと思います。
Cn Aさんや!
T そう。よく聞いてね。
A 私は夢をつくって、みんなの夢がかなえて行きたいと思います。
Cn (拍手)
T ぼくはこの言葉を読んでとっても感動しました。そこで3つの柱の上にあるテーマをこうしたいと思います。
(黒板に書く)
「みんなの夢をかなえよう!」
B でもさ。夢なんてかなわないよ。
T そうかな?B君はさっき学級代表に選ばれましたね。今年は引き受けてみようかなと思って手を挙げたんでしょ。「去年よりちょっと難しいことに挑戦したいな

」って思ったんじゃない?それがあなたの一つ目の夢だったんだよ。そして、それをみんなが受け入れた。あなたは今年夢をかなえた最初の人かも知れないね。
・・・さぁ、みんなもカードにたくさんの夢を書いてくれました。その夢を集めよう。そしてそれをひとつずつ叶えていく一年にしていきましょう。手を挙げて発

表します。「その思いに近いな」って思ったら付け足して行ってね。
C 「きずな」
Cn 近い!近い!近い!
C わけは「きずな」が深まると友達も増えるかも知れないからです。
Cn (拍手)
D 「友情」友達で助け合えば、きずなが深まるし、友達とすればできることも増えるからです。
Cn (拍手)
(以下、順に発表していく。貼りつける場所は発表した子どもと相談しながら近いもののまとまりを作っていく)
・・・
T これで全員発表してもらいましたが、なんだかちょうど3つのまとまりになりましたね。
このあたりは(と言いながらまとまりを丸で囲む)どの言葉にすればいいかな?クラスの友達関係のことが多いようだけど。
Cn 「きずな」「きずな」が全部をまとめてる気がする。
T それでいいですか?反対がないようなので「きずな」にしましょう。
T それでは、このあたりはどうしますか?ここは下級生や地域、世界・・・
Cn (笑)
T もっと広いところへ働きかけたいってことだよね。
B 「優しさ」がいいと思います。
T 去年の学級目標にも「優しさ」がありましたね。去年は自分たちの学級の中のことだったんだよね。
B 去年と一緒ではなく、レベルアップしていけばいいと思います。
T なるほど、去年なかなか上がらなかったみたいですが、さらにレベルを挙げてチャレンジしたいと。いいですか?では、決定します。最後のまとまりはどうしま

しょう?
E 「勇気」がいいと思います。けじめをつけるために注意し合うのにも勇気がいるからです。
T なるほど、それでいいですか?
Cn (拍手)
T そろそろ時間が無くなってきました。学級代表!今年最初の学級目標コールをお願いします。
F,G はい。
T 声をそろえて言ってね。
F,G みんなの夢をかなえよう!
Cn 「きずな」いっぱい。「やさしさ」いっぱい。「勇気」いっぱい。おー!
T せーの!
Cn ハッスル!ハッスル!!
T これで第1回学級会を終わります。気を付け!礼!
Cn 終わりましょう。

そのあと、話し合ってテーマの「みんなの」に「自分たちでかなえる」という思いを込めて「みんなで」に変更した。
「みんなの夢」を他でもない「自分たちで」かなえる意識を高めるいい話し合いができた。
子どもたちの「みんなで夢をかなえる」1年間の始まりだ。板書の写真を追記します。

事前指導に使ったワークシートはこちら。
添付ファイル

有効にご活用ください!
実践されたら記事にコメントかぼくに直接メールを頂けるとうれしいです。

====
※ 上の記事はぼくのblog「心の教室」からの転載です。
学級活動に興味のある方、先生方、教師を目指す学生さんなど、教育に関心をもつ方はぜひ一度お越しください。
http://rixaw7.blog.so-net.ne.jp/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次