1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/
2 実践内容
豊かな文章にするために修飾語があることを学習した。まずは教科書をよく読んで、文章には、主語と述語と修飾語があることを学んだ。修飾語には(どこの)(誰に)(どんな)(何を)などがある。これを例文にあてはめた。
- わたしは京都のおじいちゃんに長い手紙を書きました。
(だれが)(どこの)(誰に)(どんな)(何を)(どうした)
次に単純な主語と述語の文と修飾語のはいった文を書いた。
・×わたしは買いました。
○わたしは友達にかわいいバックを買いました。
・×ぼくは転びました。
○ぼくは洋介くんと石につまづいてころころ激しく転びました。
・×ぼくは寄りました。
○ぼくは駄菓子屋に寄りました。
・×わたしはあげた。
○わたしは弟に丸いボールをあげた。
もとになる文が見たところで、これを使ったゲームをした。
1枚ずつ引いた修飾語のカードは、もとの文に合うとは限らない。むしろ合わないときの方が多い。それを無理にでも文章にするのでヘンテコな文章ができた。子どもたちはカードを引くたびに大笑い。
一口に修飾語といっても(どこの)(誰に)(どんな)(何を)などの種類があるので、それをどう組み合わせれば、まともに読める文になるのか頭をひねる。
「へんてこだ!!」「おかしい」と言いながらも、修飾語・被修飾語の関係を考えながら文作りを楽しんでいた。
- ぼくは運動場でみんなと激しく石につまずいて打ちました。
- ぼくは木にのぼっておもちゃを買いました。
- 山のぼりで秋子さんがボールをのへのへ山に落としました。
- わたしはよれよれのかわいいう○こを買いました。
- ぼくはみんなでカレーライスを激しく走りました。
3 プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
4 書籍のご紹介
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)
「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)
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