1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
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2 実践内容
理科室を探検して、いろんな道具を触ってみよう。火を点けてみよう。
初めて理科室を使う単元の前に、理科室の使い方の学習をおこなった。器具や道具に慣れるため、ガラス器具や火の取り扱いなどについて教えた。いかにも“理科”といったものが次々と登場し、子どもたちは嬉しくてたまらないようである。次のような流れで、道具の取り扱いについて教えていった。
※ 最近の子供は自制が効かない場合があるので、児童やクラスの状況をよく見て実施の可否を判断して行ってください。
1時間目 理科室たんけん
- 理科室にはどんなものがあるか理科室の探検をしましょう。 ワークシートと同じものがあったら、○をつけましょう。
- ワークシート同じように、机の上に並べてみましょう。
- ビーカーに100mlまで水を入れる。
ここでは、物がどこにあるかを確認していった。特に4年生でよく扱うガラス器具やアルコールランプなどの道具を中心に机の上に出させた。
その後、ビーカーに水を100ml入れた。二人一組でピペットを使って、ちょうど目盛りのところにくるように合わせた。また洗うときにはビーカーブラシを使って洗うことを教えた。
2時間目 マッチを擦る(火の取り扱い)
(1)マッチを擦って火を点ける。1人2本
(2)器具の使い方と説明
(3)アルコールランプ、ガスバーナーをつける 班で1~2回
マッチを擦ったことのない子が3/4以上いた。今や生活の中でマッチをする場面はほとんどない。無理もない話である。火のつけ方を教えると、初はこわごわとやっていても全員が火をつけることができるようになった。
人にやけどを負わせない。
燃えがらをどこに入れるのか(燃えがら入れに投げずに、そっと入れる)。
どのくらいまで火をつけていてもやけどをしないのか(棒の半分)。
燃えている方を上側にしたらそれほど火が迫ってこないので怖くない。下側にすると火が上ってきて熱い。
などを事前に指導した。
次にアルコールランプのつけ方を教えた。まず、理科机が耐火性に優れていることを教えるために、机の上にアルコールをこぼし火をつける。めらめらと炎が立つが、落ち着いてぬれ雑巾をかければ火が消えることを演示する。火を扱うときには、必ずぬれ雑巾を用意することを教える。
その後二人一組で、教科書を見ながらアルコールランプに火を点ける。火を消すときに、ふたを真上からかぶせようとして恐がる子がいるので、ふたをかぶせる向きを検討させる。
アルコールランプがついたら、次はガスバーバーナーである。まず教師が演示をおこない手順を説明する。やり方がわかったところで、班ごとに火を点けた。
最近はアルコールランプやガスバーナーを使うことが無くなり、コンロを使うことが多くなっている。
くれぐれもアルコールの量が半分以下になっていないことを確かめて実施されたい。
3時間目 火の扱いに慣れる
(1)マッチ班で20本 1人5回ずつマッチを擦って消す。
(2)アルコールランプやガスバーナーを何度もつけたり消したりする。
(3)太めの試験管に水を半分ほど、沸騰石を入れてアルコールランプで温める。 お湯が沸いてきたら温度計を入れてみる。
(4)マッチリレー:順番に火を点けて回して行き、最後まで残った班が優勝
これまでに習ってきたことに慣れる時間とした。試験管に水を入れて、お湯を沸かした。すぐにぐつぐつしてくるので、温度計を入れて温度を測った。温度計が試験管に触れないように注意する。熱のためか試験管が割れた班があった。
最後にマッチリレーをおこなった。4人班でおこなう。まず一人目がマッチを擦り火を点ける。火が消えそうになったら次の子のマッチに火を移す。こうして順番に火を回していき、最後まで火が残っている班が優勝とした。粘りすぎると火が消えてしまうので、その案配がおもしろかった。
3 プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

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