1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/
2 実践内容
手回し発電機で発電するとき、ハンドルを時計回り/反時計回りに回転させると、動いたり動かなかったりするものがあることがわかった。
〈 逆向きにしても動く 〉
- 豆電球
- モーター
〈 逆向きにしたら動かない 〉
- 電子ブザー
- 発光ダイオード
そこで、電気の流れについて尋ねた。
ハンドルを逆向きに回したとき、電気の流れに何か違いがあるのではないだろうか。
〈 違いがある 〉 36人
- 電気が流れない
- 道が2つ⇄1つ
- 電気の流れが半分になる
- 電気の流れも逆になるのではないか
- 電流は一方通行だと思う
そこで実験をして確かめることにした。
検流計を使って、電気の流れる向きを確かめよう。
写真のように検流計を取り付けて、ハンドルを時計回り/反時計回りに回転させて、
- 針の振れる方向
- 流れる電流の量
について調べた。
その結果、次の結論を導くことができた。
電流には向きがある。
一方通行…発光ダイオード、電子ブザー
両側通行…豆電球、モーター(逆回転)
3 プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
4 書籍のご紹介
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)
「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)
5 編集後記
6年生の電気の単元の指導案です。手回し発電機のハンドルを回す向きによって変化が出ることから、電流には向きがあるということを導いています。一方方向にしか流れないものと、両方向に流れるものに分かれることがわかりました。次の授業では、発電の仕組みについて学んでいきます。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)
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