朝ごはんはおおさわぎ 指導案(シリウス)

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

朝ごはんはおおさわぎ(教育出版)という教材がある。うさぎの家族のにぎやかな朝の食卓の様子を見開き1ページのイラストに描いてある。子どもたちはこのページを開いたとたん、イラストに魅せられじっと見ている。劇遊びを中心にして、単元を組み立てた。

教科書を見て、うさぎさんが何と言っているか言葉を書いてみましょう。漫画のようにしゃべっているのを吹き出しに書いてみよう。

  • おいしいなぁ
  • バナナはぼくのだぞ

本の絵を見た書き込みが多かった。次にこんな問いかけをした。

うさぎのお面とか作ってみたいですか?

  • つくってみたーい! 

いちいち聞くまでもない質問であった。画用紙とクレヨンを使ってかわいいお面を作りご満悦である。
 
お面作りをしたところで、「私は誰でしょうクイズ」をおこなった。
子どもたちは、絵の中から自分の好きなうさぎを選びお面を作った。今度は周りの子がお面を見て、それはどのうさぎなのかを当てっこした。

「私は誰でしょう?」というクイズ大会をするので、プリントにヒントと答えを書いて下さい。絵をよく見てセリフや好きな食べ物を決めるんだよ。

こう呼びかけて、ワークシートを配った。絵の中には11匹のうさぎがいる。それぞれ個性があるので、その特徴を掴ませるために次のようなワークシートにした。
 

  • ヒント1.わたしのなまえは  (      )…自分の好きな名前をつける
  • ヒント2.わたしの好きなものは(      )…絵をよく見て
  • ヒント3.セリフ       (      )…絵をよく見て
  • ヒント4.自分で考えたヒント (      )…絵をよく見て

 
ヒントができたところでクイズ大会をした。

では、クイズ大会をやりますよ。まずはうさぎさんの名前を言って下さい。
名前だけで分からなかったら、ヒント2、好きな食べ物…とヒントを出していきましょう。

ヒント1だと、さっぱりわからないのだが、ヒント2になると一斉に「ハイハイハイ…」の大興奮状態。「お願いしますっ、さして下さい」という嘆願も聞こえてくる。
 
正解が出たところで、お面を披露してセリフ(劇)をしてもらった。クイズの問題を出した子たちはこんな感想を持ってくれた。
 

  • (自分のうさぎが何か)なかなか当たらなくて、楽しかった。お面を見せるとき、ちょっと恥ずかしかった。
  • お面クイズは恥ずかしかったけれど、楽しかった。
  • おもしろかった。みんなが私の話を聞いてくれたのがよかった。
  • お面作りが楽しかった。お面の顔が面白かった。なまえはドンキー。

お面を作り、自分はどのうさぎか「私は誰でしょうクイズ」もやった。こうなると自然と劇をやりたくなったようである。お面をかぶると「くうん、くうん」と四つ這いになってうさぎになっている子が何人もいる。

班の中で、おじいさん・おばあさん・お父さん・お母さん・おにいさん…の役を決めましょう。教科書の絵を真似して、みんなで何かお話を考えてみて下さい。インタビューに質問されたらお返事して下さいね。

班の中でお互いに、インタビューごっこをした。次にこんな呼びかけをした。

「朝ごはんはおおさわぎ」を真似して、自分たちでも劇を作ってみましょう。キャンプとか日曜日とか家族旅行とか好きなお話を作ってみよう。

シナリオを作って、劇をすることにした。班は4人一組。お父さん役、お母さん役、子ども役2人を決めて、会話を相談しながら決めていった。大道具や小道具もなく、十分な練習時間もとれなかったが、班ごと前に出てきて、みんなの前で劇を発表した。
 
〜4班「家族キャンプは大騒ぎ」のシナリオから〜
母 :わーい、今日はキャンプだぁ。
子1:川でいっぱいあそぶぞ。
父 :おにいちゃんときょうそうするぞ。
子2:川でいっぱいお魚とるぞ。
母 :はやくしたくをしなさいよ。
子1・2:はーい、レッツゴー。
父 :ついたぞー
母 :その前におひるごはんよ。
子1・2:あとでー
母 :もう、まったくしょうがないんだから。
子1・2:あとで食べるね
父 :まあ、しょうがないか
子1・2:わーい、ありがとう。さあ、川へ行こう。
子1:やっぱりお母さんが作るごはんはおいしいな。
と以下続く。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

子供達の楽しそうなクイズ大会と劇の様子が伝わって来る実践です。国語の授業とは思えないほどゲーム性があり、子どもたちも引き込まれるのではないでしょうか。学習に対する、子どもたちの自発的な姿勢がとても良いなと感じました。ぜひお試しください。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)

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