1 単元名
『くじらぐも』中川李枝子(光村図書)
この単元は、小学1年の2学期に学習する学校が多いだろう。1年2組の子どもたちと先生がくじらぐもに乗って空の旅をするという物語だ。地の文と会話文の違いをどのように音読するかもポイントの1つとして言える。
2 単元の目標
- 雲の形から想像を広げ、意欲的に学習に取り組もうとしている。
- 場面の様子からわかるように、会話文や繰り返しの表現に気づき、声の大きさや速さなどを考えてよむことができる。
- 登場人物になりきって手紙や絵日記をかくことができる。
3 指導にあたって
教材の工夫・授業の形態・指導の工夫
- 挿絵を準備し黒板に貼る。
- ペアやグループ活動を取り入れる。
- ワークシートを配布する。
- 手紙や日記などをかいて登場人物になりきる。
- 音読発表会を行う。
4 場面分けについて
第1場面…(「四時間目のことです」~「すきなんだね。」)くじらぐもが現れた
第2場面…(「みんなは、大きなこえで、」~「はりきりました。」)くじらぐもとのお話、くじらぐものまねっこ
第3場面…(「みんなは、手をつないで、」~「くじらにのっていました」)くじらぐもにジャンプ
第4場面…(「さあ、およぐぞ」~「どこまでもつづきます」)くじらぐもとの空の旅
第5場面…(「おや、もう」~「かえっていきました」)くじらぐもとのお別れ
5 指導計画
第1時…物語の流れをつかみ場面分けをする。
第2時…第1場面を読み、くじらぐもとの出会いの様子を読み取る。
第3時…第2場面を読み、くじらぐもに飛び乗ろうという気持ちになる様子を読み取る。
第4時…第3場面を読み、子どもたちがくじらぐもに飛び乗ろうとしている様子を想像する。
第5時…第4場面を読み、登場人物たちの様子を想像して動作化したり、吹き出しを書いたりする。
第6時…第5場面を読み、くじらぐもと子どもたちの様子を想像して手紙を書く。
第7時…1日の出来事を登場人物になったつもりで日記に書く。
第8時…まとめの音読をする。
第9時…音読発表会の練習をする。
第10時…音読発表会をクラスで行う。
6 学習の展開
7 授業資料
8 編集後記
くじらぐもを学習する前に、実際に空を見上げて雲の形から想像を広げておくことで、さらに学習しやすくなるでしょう。
また、教科書の内容を理解する際、仲間と意見を交流する場を設けたり、絵日記や音読を通して読み解いたりすることも、1年生には有効だと思いました。
授業案作成:黒部瑞貴(EDUPEDIA編集部 学生スタッフ)
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