中学地理〜世界の宗教〜(自主学習用教材「こころの窓」第7回)

1 はじめに

本記事は、東近江市の元中学校校長で現在は小学校講師を務める雁瀬徳彦さんが作成した「こころの窓」の内容を引用・加筆させていただいたものです。「こころの窓」は中学生向けの地理教材で、不登校の生徒や、学校に登校できても教室に居られず別室で過ごす生徒が一人で勉強できるように作られています。雁瀬さんの取り組みに関しては、こちらの記事もご参照ください。

本記事では、第7回「世界の宗教」の内容について紹介しています(教材の本文は編集せずに掲載しております)。ほかの単元の記事をご覧になりたい方はこちら

2 「こころの窓」について

教材の一枚目を見ていただくと分かりますが、教材の文章を読むと歴史の流れがよく分かります。現在使用されている学校の教科書は写真も多くとても見やすいように思いますが、初めて歴史を学ぶ子どもたちにとって、とても難しい写真や資料です。また、教科書の文章には事実が羅列されているだけなので、歴史の事象がドラマティックであることや、当時の武将がどんな思いで戦いや政治を行っていたかという感動が伝わってきません。だから、不登校の子どもたちが学校の教科書だけを使って一人で勉強しようと思ってもなかなか続かないのです。

そこで、子どもたちが一人で楽しく歴史の勉強ができるようにプリントを作成しました。また、次のページには復習問題があります。ほかの教材だと、「794年に何がありましたか」という語句を答えさせる問題が主流です。このプリントには語句を答えさせる問題ではなく、「なぜ、都を奈良から京都に移したのですか」という問題が載っており、起こった事実に対して、その原因や結果について子どもたちに考えさせる問いになっています。

解説編

元気ですか~!それでは今日も一緒にがんばりましょう。

今日お題は「世界の宗教(しゅうきょう)」です。

下の地図を見てください。これが世界の宗教です。世界にはたくさんの宗教がありますが、その中でもその宗教を信仰する人口が多い宗教を紹介します。

まず、一番多いのがキリスト教(水色で表されている)です。これはイエス・キリストが始めた宗教です。キリスト教の教えは、聖書という書物に書かれています。また、イエスは、聖母マリアの子どもとして生まれました。イエスは、自分は神の子であると言っていろいろな教えを弟子達に伝えていきました。しかし、そのことが問題になって、イエスは張り付けの刑に処せられて殺されてしまったのです。でも、3日後によみがえり、弟子達の前に現れて多くのことを教えました。そこで弟子達はやはりイエスは神の子であることを知り、イエスの教えを世界中に広めていったのです。これがキリスト教です。12月25日は日本でもクリスマスとして街中が盛り上がりますね。この日は、イエス・キリストのお誕生日なのですよ。

次に多いのがイスラム教(黄色で表されています)です。これはムハンマド(マホメット)が始めた宗教です。アッラーの神を信じ、その教えはコーランというものにまとめられています。イスラム教はそのきまりが厳しく、一日5回お祈りをします。また、ラマダンという月には、イスラム教の人たちはすべて断食(だんじき・・・朝から夜までまったくものを食べたり飲んだりしてはいけないのです)をするのです。でも、日が暮れるといっぱい食べてもいいそうです。ただ、ずっと豚肉だけは食べてはいけないのです。豚は神様の使者(ししゃ)だからです。

そして、日本でおなじみの仏教(ぶっきょう・・・赤色で表されています)です。インドに生まれたゴーダマ・シッタルーダという人が始めた宗教です。この人は別名お釈迦様(おしゃかさま)といいます。聞いたことありますね。

インドで始まった仏教は、中国を通して日本に伝わってきます。現在の日本の仏教は、いろんな宗派(しゅうは)に分かれています。

もう一つはヒンズー教(緑色で表されています)です。このヒンズー教は、牛肉を食べてはいけないのと、食事で左手は使ってはいけません。いろんなきまりがあるのですね。

では、復習問題に行ってください。

復習問題

1.キリスト教について説明してください。

これはイエス・キリストが始めた宗教です。キリスト教の教えは、聖書という書物に書かれています。また、イエスは、聖母マリアの子どもとして生まれました。イエスは、自分は神の子であると言っていろいろな教えを弟子達に伝えていきました。しかし、そのことが問題になって、イエスは張り付けの刑に処せられて殺されてしまったのです。でも、3日後によみがえり、弟子達の前に現れて多くのことを教えました。そこで弟子達はやはりイエスは神の子であることを知り、イエスの教えを世界中に広めていったのです。

2.イスラム教について説明してください。

これはムハンマドが始めた宗教です。アッラーの神を信じ、その教えはコーランというものにまとめられています。イスラム教はそのきまりが厳しく、一日5回お祈りをします。また、ラマダンという月には、イスラム教の人たちはすべて断食をするのです。でも、日が暮れるといっぱい食べてもいいそうです。ただ、ずっと豚は神様の使いなので豚肉だけは食べてはいけないのです。

3.仏教について説明してください。

インドに生まれたゴーダマ・シッタルーダという人が始めた宗教です。この人は別名お釈迦様といいます。インドで始まった仏教は、中国を通して日本に伝わってきます。また、現在の日本の仏教は、いろんな宗派に分かれています。

3 ダウンロードはこちらから

こころの窓 第7回「世界の宗教」

ほかの単元の記事もご覧になりたい方はこちら

4 おわりに

不登校の子どもたちにとって一番大切なことは、何が何でも学校に登校させることではなく、家であろうが別室であろうが自立の力をつけてあげることだと考えます。誰かに言われて取り組む学習を重ねるのではなく、自分で考えて自分で学習できる力をつけることが大切です。その上で、学力をつけていくことが「生きる力」につながっていくと思います。

この「こころの窓」は、一人で勉強するために作ったプリントです。閉ざした『こころの窓』を開けて、社会に出て行くための勉強をがんばってほしいと考えてこの題名をつけました。

不登校に悩む子ども達の力になることを祈っております。

0
7-1.png

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA