命令文のアクティビティ
禁止の命令文 Don’t 〜 .(〜 してはいけません。)を使ったアクティビティである。
このアクティビティは、クラス開きから半年以上経ってやるのがよい。その頃になると、自分のクラスメイトに注意したいことも出てくる。それをDon’t 〜 .で相手に伝えるのである。
最初に例文をいくつか提示する。
例文
Don’t call me 〜.
(→嫌なあだ名で自分を呼ぶクラスメイトに対して。)
Don’t talk in class.
(→授業中、いつもおしゃべりしてるクラスメイトに対して。)
Don’t touch my pencil case.
(→自分の筆箱を勝手に触るクラスメイトに対して。)
これくらい例文を挙げたら、他の様々なDon’t 〜 . の文を生徒たちもイメージできる。
あくまでクラスを良くするためという体で行い、人間関係が悪くならないよう配慮する。
注意する生徒と注意される生徒両方を立たせ、以下のような会話をさせる。
A : Don’t touch my pencil case.
B : All right.
(Bの返事は、OK. Yes. などもよい。)
この会話は全員にやらせるのは無理なので、希望する生徒のみが行う。
look 〜 (〜に見える)のアクティビティ
生徒たちの実際の日常会話で、「幸せそうに見える」とか「悲しそうに見える」などのような話題はまず出てこない。しかし、「〜に似ている」という話題はよく出てくる。
よって、look happy(幸せそうに見える)などではなく、look like 〜 (〜に似ている)を使った会話なら生徒たちも意欲的になる。
クラスメイトの中で、実在の有名人に顔や容姿が似ていると思う人を look like 〜 の形で発表させる。楽しく発表するのが目的なので、その生徒がそんなに似てなくてもよしとする。言われた生徒が傷つかないよう配慮する。(動物やキャラクターは傷つく可能性があるので避ける。)
例文
Mr. Sato looks like Kimura Takuya.
(佐藤君は木村拓哉に似ている。)
Ms. Ito looks like Hirose Suzu.
(伊藤さんは広瀬すずに似ている。)
この発表は全員にやらせるのは無理なので、希望する生徒のみが行う。
want to 〜 のアクティビティ
定番の I want to be 〜 .(〜になりたいです。)の形で発表させる。ただし、なりたい職業だけを発表させるのはつまらない。職業に限らず、自分の将来のことならどんなことでも発表の対象とする。多少現実味がないものや妄想気味なものもよしとする。
例文
I want to be a member of Nogizaka 46.
(私は乃木坂46のメンバーになりたいです。)
I want to be a player of Giants.
(私はジャイアンツの選手になりたいです。)
I want to be a wife of 〜 .
(私は〜の奥さんになりたいです。)
このように固有名詞を入れたら、発表がさらに盛り上がる。これくらい例文を挙げたら、他の様々な I want to be 〜 . の文を生徒たちもイメージできる。
記事執筆者のプロフィール
栁 俊孝(やなぎ としたか)
大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)卒業
横浜市公立中学校勤務 ※掲載当時のプロフィール
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