教育語録~至言名言&迷言

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短いフレーズの語録を

著名人、一般の教師に関わらず、教育に関しては多くの方々の語録が存在します。ここでは、教師に向けた名言で、比較的短いものを掲載しています。中には迷言に近いものもあるかもしれませんが、それはそれで、教育の今を考える切り口になるのではないかと思います。Edupediaでは、「教育に関する」至言名言を募集しております。

子供に対する名言等は、「グッドフレーズ」に掲載しておりますので、そちらもご覧ください。

グッドフレーズ ~子供を上手に励ます教師の言葉

「授業は真剣勝負である」「授業で勝負」by 斎藤 喜博

パン屋がパンの味で勝負するのと同じく、教師が授業で勝負する事は当たり前のことです。ところが、おそらく多くの教師は胸に手を当ててみれば、「授業と言う真剣勝負にきちんと向き合えているか」という問いに、「YES」とは答えにくいのではないでしょうか。私は斎藤氏のこのストレートな言葉を、何度も思い起こすようにしています。

「私は子供との間に、狭くて深い溝を作る」 by 匿名

教師は児童との間の取り方に悩むときが多いです。あまり親しくし過ぎると子供たちが甘えてしまって、学級集団が成り立たなくなってしまう事もあります。逆に、厳しくし過ぎると、たちまち心が離れていってしまいます。この言葉は、甘すぎず、厳し過ぎずという感覚を表したものだと思います。ちょっとコワイ感じですが・・・

「児童(保護者)と思うな、お客様と思え。授業と思うな、営業と思え。」 by 匿名

昔は「オイ、コラ」型の偉そうな教師が多かったですし、それでうまくいったものです。しかし昨今、それでは通用しなくなってしまっています。「教えてやってんだ」という上から目線を降りて、営業マインドで辛抱強く子供や保護者に接することによって少しずつ氷を溶かすような姿勢が必要なのかもしれません。優れた営業マン、あるいは役者のように子供や親を納得させる技術を身につけていかねば・・・

「児童(保護者)と思うな、患者様と思え。指導と思うな、治療と思え。」 by 匿名

学校不信、児童虐待、いじめ、発達障害・・・。学校が根深い問題を抱える今日、心が病みかけている児童や保護者も増えています。従来のような正論で正面突破する方法は通じなくなってきています。じっくりとクライアントの話に傾聴し、ゆっくりとした事態の収拾に努める・・・そういったカウンセリングマインドも必要であるのかもしれません。

私の知っているすばらしい教師に共通しているのは、どの先生も、その年齢や地位にかかわらず「謙虚」であり、「素直」であることだ。 by 野口芳宏

おっしゃる通りです。教師は教える立場であるがゆえについ謙虚さを忘れてしまう事があります。教える立場であると同時に謙虚に学ぶ立場でもあることも忘れずにいたいです。

「子どもは教師の言うようにはしないが、するようにはする」 by someone

行動で示す、模範を示すことはリーダーとして大事なことですね。子供たちは大人の背中を見て育ちます。

「学び続ける教師だけが,子供の前に立つことが出来る」 by 向山洋一

教師として、「変わりたい・成長したい自分」と、「変われない・成長しない自分」のはざまで悩んでいる人も多いことと思います。
30歳を超えたあたりで、教師はだんだんと慢心したり、あきらめの境地に至り始めたりしてしまう部分があります。謙虚に、あきらめずに、自分を高めることの大切さを向山氏が問いかけておられるように思います。
向山氏は短くわかりやすいフレーズでたくさんの語録を残しておられます。各著書は勿論のこと、「授業名人の教育語録 有田・野口・向山」(明治図書)や「向山型 「教育語録」」でも参照できますので是非ご一読を。

「育てたように子は育つ」 by 相田みつを

親向けに言われた言葉のようですが、教師にとっても、非常に耳ざわりの悪い、胸に刺さる言葉です。
子供が「できない」「育たない」のは教師によるところが大きいのです。
学級も年度半ばを過ぎると、結局のところ「いつもの自分の(いまひとつな)学級」になっていませんか?同じ課題を抱えたままになっていませんか?ある教師の下では子供が育っているのに、自分の学級では育っていない部分はありませんか?
また、子供は自分がコントロールしたいように育つわけではありません。
「育てたいように子は育つわけではない」
ということもまた、心に刻んでおく必要があると思います。
自分には自分が教師として常日頃出しているサインが子供たちに大きく影響しているものです。

「“厳しい”ことは、重要な教員の資質のひとつである。その教員が正しい判断力を持っている限りにおいて。」 by someone

子供は厳しく育てるのが一番です。ヘタに甘やかすと、増長してしまいます。厳しくできる人は、教員に向いています。ただし、教師の厳しさは、時に過剰になり、子供を歪めたり、子供と心が離れてしまうという結果になりがちです。教員は自分の中に、客観的な視点を持って、絶えず自分を監視する必要があると思います。

「丸腰で戦場に出かけますか?」 by someone

ろくに授業準備や自己研鑽もせずに教室に出向くというのは、丸腰で戦場に出かけるようなものです。

「実力がないのならせめて努力という名の鎧を身につけるべし」 by someone

本当に実力(資質と経験)のある教員など各学校に数人もいません。そして、実力のない教員は児童生徒・保護者からの攻撃を受けやすいです。実力がないのであれば、何かしらの努力(研修・情報収集)をしなければ、今の学校現場で生き延びていく事はなかなか難しいと思います。

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