白いぼうし~まとめ~女の子に手紙を書こう

GOOD!
9424
回閲覧
43
GOOD

作成者: 大造 (Edupedia編集部)さん

1 まとめの学習として

物語教材のまとめとして、「登場人物に手紙を書こう」という方法をとることがあります。情緒的な面と読み取りの深さという面の両方が現れるので、子供たち同士の考えを交流するにはよいまとめになるのではないかと思います。

このとき、手紙の送り主と宛先を、誰にして手紙を書かせるかによって、手紙の内容・難易度がずいぶん変わってきます。

  1. 読者として → 任意の登場人物
  2. 女の子として → 松井さんへ
  3. 男の子として → 松井さんへ
  4. 松井さんとして → 女の子へ
  5. 誰として誰に宛ててもいい

というような、選択肢を与えることができます。

1にすると、質問調の内容が多くなり、普通の手紙になってしまい、読み取りの深さとは関係がなくなってしまいがちです。

2・3・4にすると、少々4年生にはハードルが高くなるかもしれず、苦手な子供には書きづらくなる可能性があります。

5の「誰としてもいい」にすると、男子は2を避けて3・4に走るだろうし、女子は2をやりたがるので、面白みがなくなってしまうかもしれません。「男の子として → 女の子へ」なども、ユニークで読んでみたいような気もしますが、こうなると子供の創作が入ってきて、物語の読み深めということにはつながりにくくなる可能性もあります。

物語の最初から最後まで出ているのは松井さんです。しかし、ファンタジーであるため、松井さんや男の子が送り主であると、チョウの正体がはっきりしないまま手紙をかく羽目になってしまう場合があります。松井さんになりきった子供が気を利かせて「本当はあなた(女の子)がチョウであることは最初から分かっていたんだよ」などとやや無理をして書く子供が出てくるようなこともありました。物語の鍵を握っているのは女の子の方なので、読みを深めるという点では広がりがあるかもしれません。

2 女の子に限定

そこで、無理やり「2.女の子として → 松井さんへ」に限定し、「女の子になりきって、松井さんに手紙を書こう」にしてしまうのも、一つの手であるかと思います。1の次に書きやすい立ち位置でしょう。

10分ぐらいたって、子供たちが手紙の内容の構想を立てはじめたあたりで次のような指示を付け加えます。作文が苦手な子供はもしかするとこの時点では何も書いていない場合もあるかもしれません。女の子の視点では、書きづらいという子供たちのために、次のような指示をすると、少しは書けるようになります。

「登場人物になりきるのは難しいんだよ。書きにくい人もいるだろうから、次のような言葉を使って書いてみてください。6つ書きますから、その中の3つを使います。」

  • もし、あのとき・・・・・
  • 実は・・・・・
  • タクシーに乗った時・・・・・
  • 男の子が・・・・
  • あの後・・・・・
  • 今度~ならば・・・・・

このような選択肢(リード文)を用意してあげると、書きやすくなります。

こう指示すると、「全部使ったらだめなのですか」と、必ず聞いてくる子供が出てくると思います。そこが、チャンスです。

「ん?全部使えるの?全部使えたらすごいねえ。できる人は挑戦してもいいよ。できるかな?」などと、ちょと子供たちの気持ちをくすぐりながら書かせてみましょう。

コメント

コメントはまだありません

    より良い実践のためには、あなたの励ましや建設的な対案が欠かせません。
    ログインして、ぜひコメント欄をご活用ください。