授業を見る目NO1 ~ なかなかうまくいかない授業から

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作成者: 高岡昌司さん

授業がうまくいかず学級の荒れが見られる場合

見られる様子の一部を以下に示してみます。
(小学校の場合)特に、若手教員の方は自身の授業をチェックしてみてください。

 児童を指名するが、返事をしていない。一部の児童だけとやりとりをしている。

 数名の児童に先生が気持ち的に(雰囲気的に)圧されている。

 すぐに反応する数名の児童が自由にしゃべっているが、授業に関係していればそのまま発言が許されている。周りの児童はやや引き気味である。

 全体へ指示をするが、聞いていない子がいてもそれが見えていない。または、児童がしゃべっていても、さらに大きな声で先生が指示を出している。一見、元気そうだが指示が伝わっていない。

 先生は褒めるが、児童は褒められている自覚がないやりとりがよく見られる。

 1つの活動がだらだらと長い。例えば、音読がだらだらしている。

 ノートの書き方がばらばらで、定規を使わない。罫線やマスを気にしない。

 発表している子がいても、ノートを書いたり、消しゴムを持っていたり、ぼーっとしていたり、好き勝手にやっていたりする子が混在している。

 発問が微妙に変わるので、何を聞かれているのかわかない。逆に、何を答えてもいい状態である。

授業のルールが徹底できているか

これらの状況は、学校や学年、学級規模、教科や活動等とは関係なく、共通して見られる事象であるという実感が私にはあります。いかがでしょうか?

私は、授業後に、以下のような視点でお話をさせていただき、チェック表として配布しています。

1)今、徹底すべきことは、「挙手発言」と「返事」

「挙手−指名−返事−発言−評価」を繰り返す。

個別の自由気まま発言に対して、正しい活躍の仕方を教える。

2)「聞く・話す」と「書く・考える」を明確に分ける

「聞く・話す」時は、何も持たせない。全員に発表者を意識させる。

友達の意見に対して、賛成か反対か付けたしか、うなずく等何らかの反応をさせる。

「書く・考える」時は、無言。静かな状況をつくりだす。

教師は、机間指導を行い、手際よく個別評価(例:赤ペンで丸つけ等)を行う。

3)テンポを上げて、メリハリをつけた活動を行う

「音読」時は、立つ。だらだら読まず、速いペースで、声を揃える。音読はすべての基本。

活動の始まりと終わりを明確にする。例:「鉛筆持って、用意。」

ユニット学習の時間を設定する。今、することをシンプルに。単純明快な活動に。

よい授業をする子どもを育てる

学級には様々な子どもがいますが、授業の雰囲気をつくるのは教師の役割です。そのためには、子どもたちの『学ぶ構え』を育てることが重要だと思います。これは授業づくりの土台であり、いわゆる不易の部分だと思います。特に、『しっかりと立つこと』、『はっきりと声を出すこと』、『素早く動くこと』については、正しい活躍の仕方を徹底して教えるという教師の気迫と、具体的な手立てが必要不可欠であると思います。

実践哲学者として著名な森信三氏は、「躾三原則」等の教育の根幹を説かれ、「一斉授業の復権」著者で学力研の著名な実践家の久保斎氏は、「よい授業をしようとすれば、よい授業をする子を育てなければならない」と、子どもの学習能力と学習規律を向上させる視点の重要性を主張されていますが、大いに共感するところです。

今、私が、【なかなか授業がうまくいかず学級に荒れが見られる場合】の授業から見えることは、まず、上記の視点から子ども達と向き合っていくことが必要ではないかと思います。

単に、ハウツーとしての捉えではなく、挙手ひとつ、返事ひとつ、音読ひとつ、聞くことひとつ、書くことひとつのそのねらいや価値を意識させることです。
その教師の熱意と気迫は必ずや子どもたちを望ましい方向へと感化していくものであると思います。

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