私たちの暮らしと河川環境、生き物のつながり ~水質調査から見えてきたもの~(ESD環境教育プログラム・徳島県)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成25年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

 download(私たちの暮らしと河川環境、生き物のつながり ~水質調査から見えてきたもの~)

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 多様性
  • 有限性
  • 連携性
  • 相互性
  • 責任性

ESD視点で育みたい能力/態度

  • 【協力】他者と協力する態度
  • 【未来】未来像を予測して計画を立てる力
  • 【関連】つながりを尊重する態度
  • 【多面】多面的、総合的に考える力
  • 【参加】進んで参加する態度
  • 【伝達】コミュニケーションを行う力

プログラムの目標

多様な自然環境に着目し、そのつながりを調べる中で、学校周辺の水環境にどのような生物がいるかを知り「水」が自分たちを含めた生物にどのような影響を与えているかを考えます。また、生物が水を必要とする生体機能により、水が浄化されることに気づき、水の循環と浄化について考えます。さらに水の流れを知り、点ではなく流域という「面」で捉えることにより、下流域の水質保全をどうしていけばよいか、地域の自然に関する課題を発見し、原因を調査し、対策、実行する力を身につけます。

プログラムの概要

学校周辺の水生生物を調査し、川の水質レベルを知り、人間が使った汚水が、その生物にどのような影響を与えるか考えます。水生生物の調査結果から、水質レベルを把握し、良否を考え、他の流域の水と比較します。流域マップをつくり、どの流域が良いか悪いかを知り、その原因と対策を考えます。汚水の浄化実験を行い、水の浄化と微生物の関係を知り、これを役立てる方法を考えます。自然の水の浄化は、多くの微生物群によるものが大きく作用していることに気づき、自然界における人と社会について考え、どのようにすれば今の水環境が維持、向上できるか自分にできることを考え実行します。

学習指導要領との関連

  • 中学校1年生 総合
  • 中学校2年生 社会
  • 中学校3年生 理科・社会

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全5時間)

 download(プログラムのダウンロードはこちらから)

 

 

【引用元】

  • ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」 ESDを知る

https://edu.env.go.jp/esd/column

  • ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」 地域ESDプログラム(徳島県)

私たちの暮らしと河川環境、生き物のつながり ~水質調査から見えてきたもの~

https://edu.env.go.jp/esd/program/detail_r39

4 編集後記

私の家の近くに多摩川があります。ただ、身近に川があっても、どのような生き物が棲んでいるかは分かりません。そのような場所が身近にあるとき、この実践のように授業に生かすことができるのはとても素晴らしいことだと思いました。また、それらを知るだけでなく「課題を発見し、原因を調査し、対策、実行する力を身につけ」ることで、これからの活動にもつなげることができるのだと思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 宇野 元気)

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