思考力を育てる場面~国語 社会 算数 理科 道徳~(シリウス)

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作成者:Kaori Naito (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

それぞれの教科ごと、どんな場面で思考力が育つのか考えてみました。

国語 : 文中の言葉をどう解釈するか
  社会 : その場に立った人がどう考えるか
  算数 : きまりを見つける、はかせのやり方
  理科 : 不思議(現象)のわけをさぐる
  道徳 : モラルジレンマ二律背反

国語 : 文中の言葉をどう解釈するか

文中の言葉を手がかりに自分の考えを持ち、解釈の違いから、意見の違いが生まれ、討論が起きる。

同じ言葉でも幾通りにも解釈できるものが、発問として成り立つ。

  • 「ごん、お前だったのか。いつもくりをくれたのは。」は、?と!のどちらで読むか。
  • おみつさんは、大工さんのどの言葉に心を動かされてお嫁に行ったのでしょうか。

社会 : その場に立った人がどう考えるか

その場に立った人がどう考えるか?それを追うのが社会科の思考になる。

「再現する学習」(=ごっこ活動)を通して、思考が高まる。例えば

  • バスの運転手さんはどこを見ていますか? 
  • 宅配便の中継地はどこに建設するか?
  • 学校が火事になったらどうやって消すか?

また、同じ資料をどんな立場になって読みとるかで、意見が分かれる。これが討論になる。

算数 : きまりを見つける、はかせのやり方

Excelで関数を組んでいると、いかに美しく効率よくつくるか?ということをよく考えます。きっとこれが数学の世界だと思うのですが、同じ結果を導くのにも、

その道すじは幾通りもあります。どの方法が「は」やく・「か」んたんで・「せ」いかくかを絶えず検討しています。はかせの関数が組めると「美しい」と感じます。

子どもたちに「美しさ」まで感じさせるのは難しいけれど、数にはきまりがあること、どれが「はかせ」かを見つけることはできます。

ただ算数の場合、気づける子と気づけない子が固定しがちで、逆転現象を起こしにくいと感じています。

  • 人が「整っている」「美しい」と感じることに何かきまりはあるか。
  • かけ算 ~九九表の決まりを見つけよう~

理科 : 不思議(現象)のわけをさぐる

単元の最初に不思議に出会い、どうしてかを追究していきます。

どうしてか(思考)の具体的表現として実験方法があり、思考の違いが実験方法の違いとなって表れます。

「こうして考えたからこの実験をする」というときに討論が生まれ、結果としてどうだったのか?という結論になります。

  • お湯をかけたとき、なぜシャボン玉が膨らんだのだろう。

〈上にあがる〉〈横や下にも広がる〉

  • ゴム磁石を真ん中で切ったときに、切ったところは磁石になるか?

道徳 : モラルジレンマ二律背反

同時に二つの価値が対立しているところで子どもは考えます。当たり前のお題目をなぞった授業で、子どもは考えません。

こちらもそうだしこちらもわかる。一体どうしよう?というとき、思考力が高まります。

  • 親友が万引きをしたらどうしますか?
  • 正直に癌を告知した方がいいと思いますか、しない方がいいですか?

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

この記事では、子どもの思考力をぐんと伸ばす瞬間はどこにあるのか、各科目ごとにわかりやすくご紹介しています。論理的に考えたり、納得解を自分の頭で考えたりする訓練を積むことは、子どもの考える力を育てるのにとても効果的だと思いました。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)

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