教師のストレス・マネジメント

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目次

1 はじめに

「子どもの心を豊かに育む」という使命を胸に、日々、教育活動に当たられている教師の方々だからこそ、日々、いかに自分を整え、自分をメンテナンスしていくかが非常に重要です。何せ、教育現場は、「想いのぶつかり合い」ですからね。
 そこで、今回は、ストレス発散のコツを5つご紹介します。

2 実践内容

1つ目は「全体性の回復」

人間は、様々な機能を持った存在ですから、五感をフルに使ったり、常日頃使っていない機能をしっかりと使う場面を持ったりすると、ストレスを発散することができます。現代社会では、事務作業も煩雑になり、テレビ・スマホ・パソコンなどの使用も長時間化し、目を酷使している人が非常に多いです。体育の教師であれば、かなり体を使っていると思いますが、そうでもないと、日々同じ姿勢ばかりという方も多いと思います。たとえば、目を閉じてリラックスできる音楽に耳を傾けながら穏やかに過ごす。あるいは、普段触らない触感を楽しむ。自然の中に身を置く。朝晩、体を動かしたり、ストレッチ・ヨガをしたりする、などなど。
普段、使っていない五感の機能を使うことを意識しましょう。

2つ目は「カタルシス」

これは、浄化作用と訳されますが、感情をしっかりと味わうことです。「喜怒哀楽」と言うとおり、悲しみも怒りも、喜びや楽しさと同列の感情です。怒りや悲しみをマイナスの感情だと思ってしまうと見ないようにしてしまいがちですが、感情を抑圧してしまうと、その消化されなかった感情が将来的に爆発することになりかねません。しっかりと解消する必要があります。泣ける映画を見る。笑える番組を見る。泣きたい時には大いに泣く。カラオケで大声を出して怒鳴る、など。

3つ目は「非日常性」

お休みの日や、就業後などには、非日常体験ができる予定を入れて、ストレスを発散しましょう。

4つ目は「創作活動」

何でもいいので、モノを作りましょう。歌や踊りも創作活動です。モノを作る作業に集中すると、「今・ここ」に意識が向かいます。その結果、ストレスを発散することができます。

5つ目は「洞窟願望」

これが現代では、一番難しいかもしれません。スマホを通じて、「いつでも、どこでも、誰とでも」つながれる時代だからこそ、たまには、スマホの電源をオフにして、一人になる時間を持つことが大切です。

以上を参考に、ぜひ、ご自身の「喜びのリスト」を作ってみてください。自分の心が満たされること、体が喜ぶことなどを、20個~30個くらい書き出してください。
そして、「今日はちょっとストレスがたまってるなぁ」という時に、そのリストを見て、「今日できること」「週末ならできること」「1ヶ月以内にできること」を見つけ、予定に入れてください。
そうして、ストレスをリセットしていくと、よりよい教育実践を行うことができると思います。
自分を満たして、溢れ出たもので、子どもたちを満たし、豊かな教育実践をされてください。

3 執筆者プロフィール

文 プロコーチ 西畑良俊

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「教師のストレス・マネジメント」(本記事)
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「まずは先生が輝いて、子どもを輝かせる教育実践を!」
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「怒らない指導法」
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5 コンテンツ提供

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