そろばんの学習をスモールステップで【教材】

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作成者:matui hiroshi (Edupedia編集部)さん

「そろばん」の現状

日本の伝統的な道具としてそろばんは価値のある物だと思うし、そろばんができるようになることは計算力を付けることにもなると思います。しかし、小学校でのそろばんの単元に配当される時間はたったの6時間程度であり、3年生と4年生で3時間ずつを学ぶ機会しかありません。そろばんを重点的に位置付けているような特別な学校でない限り、配当時間を超えて朝の学習の時間等で取り組みをすることはあまりないと思います。「そろばん塾」が盛んであるような地域もすでになくなってきているというのが実情です。「そろばん塾」は昭和の時代にはやっていたものであり、若い教師で「そろばん塾」に通っていたという者はかなり少なくなってきています。それでも学習指導要領では依然として3・4年でそろばんを学習するように位置付けています。

「そろばん」の学習内容

ある教科書では3年生の間(3時間)でそろばんの概要・そろばんの読み方・指使い・たし算・ひき算・小数の計算・—万の位まで盛り込んでいます。それでいながら、練習問題が2問しかありません。こんな教科書でどう教えればよいのか、教師は本当に苦慮しています。

3時間で教えられる範囲は(1)~(3)が限界でしょう。
(1)そろばんの読み方
(2)2桁のたし算
(3)2桁のひき算
このあたりまでを理解させてよしとしなければ、教師も子供もしんどいでしょう。
「(2)たし算」をさらに分けると、
①5玉や上の位に繰り上がるこのとない計算・・・25+24
②5玉に繰り上がる計算・・・3+4
③上の位に繰り上がる計算で5玉からの繰り上がりがないもの・・・8+9
④上の位に繰り上がる計算で5玉からの繰り上がりがあるもの・・・7+7
あたりになるでしょう。
「(3)ひき算」をさらに分けると、
①5玉や上の位に繰り下がるこのとない計算・・・49−23
②5玉から繰り下がる計算・・・8−4
③上の位から繰り下がる計算で5玉への繰り上がりがないもの・・・12−8
④上の位から繰り下がる計算で5玉への繰り上がりがあるもの・・・13−6

スモールステップで

教科書に載っているそろばんの練習問題は少ししかありません。そこで、ここまでの計算をしっかりと理解させるために、スモールステップのプリントを作りました↓

そろばん スモールステップ.docx

簡単な問題を細かくパターンに分けて、何問も練習するようになっています。教師は黒板に1問ずつ問題を書き、大体の子供が理解した所で大きなそろばんで答えを示してあげるといいと思います。もしも、子供の中でそろばん塾に通っていて堪能な子供がいれば、「子供先生」にして戸惑っている子供のサポートに回らせるといいかもしれません。
子供にとっても、教師にとっても、そろばんを1時間続けるのはしんどいので、半分に分けて6回程度の授業(あるいはもっと長い取り組み)で学ばせるのでもよいのではないかと思います。

ちなみに、5玉を入れる方法、払う方法は、そろばん独特の指使いがあります。
【正解】3+4は5玉を入れてから、1玉を払う
【正解】7−4は1玉を入れてから、5玉を払う
なのですが、
【不正解】3+4は1玉を払ってから、5玉を入れる
【不正解】7−4は5玉を払ってから、1玉を入れる
でもよいのではないかと思います。初心者にはその方が納得しやすいので必ずしも教科書通りに教える必要はないと思います。現状に合わせて、運用していけばよいと思います。

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