見通しを持つ~視覚化とパターン化~(授業・教材研究・先生の働き方)

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作成者:大和 信治 (Edupedia編集部)さん

本記事では、授業づくりの視点として「見通しを持つ」ことについて考えます。

学習の見通しを持つ

授業では、下の視点で子どもたちが見通しを持てるようにしています。

  • 何をするのか
  • なぜするのか
  • どのようにするのか
  • 合格の基準(終わってから直しはNG)
  • 困ったらどうするのか
  • 課題が終わったら何をするのか

そのために「視覚化」「パターン化」の2つを心掛けています。

①視覚化

何をするのか、終わりの時間を板書で示したり、マグネットを貼ったりして、黒板を見れば見通しが分かるようにします。


(写真は、秋田県教育委員会「通常の学級におけるユニバーサルデザインの視点による授業づくり」より)

*関連記事⇒算数・計算の自習システム~授業の時短・効率化~

②パターン化

毎回の授業を同じように進めます。
例えば、国語なら「漢字⇒音読⇒個人思考⇒話し合い⇒個人振り返り⇒全体まとめ」
体育なら「体操⇒サーキット⇒本時の学習⇒振り返りシート」

*関連記事⇒「おにごっこ」国語・説明文・小学2年~説明の順序や段落を意識して読む~

また、毎授業で見通しを持つことを意識していると、教師の話し方もパターン化されます。
初めに挙げた視点について伝える時は、

「今日は~~をします。 これはーーという意味があります。 前に習った~~を使う、初めにーー、次に~~。 −−の部分が難しいから、困ったら~~。 ~~に気を付けてできるとベリーグッ。 早い人は~~分で終わるかも。終わったらーーします。 まずは−−分やってみて、難しい場合はみんなで考えるので大丈夫です。」

計画的に考える習慣

「見通しをもち筋道を立てて考える」ことは、算数科の目標の一つにも掲げられていて、他の学習や日常生活における「計画を立てる」こととも繋がっています。
 人間関係に広げると、「自分がこうしたら、相手はどう思うか」といった想像力にも繋がるかもしれません。

仕事の見通しを持つ

見通しを持つ大切さは、先生の仕事にも当てはまります。学習や行事の年間・月間カリキュラムを見て、週や月の山場を捉えます。そこに合わせて学習や仕事のメリハリを付けます。
 私が初任の時に一番困ったのは、仕事の見通しが持てなかったことです。目の前の仕事に追われ、来週に何があるのかも把握できず、計画的に指導が行えませんでした。子どもたちも、その場その場の学習で、今がどこに繋がっているのか、分からない状態だったと思います。

また、見通しを持って仕事をするには、「やること」だけでなく「どれだけ時間をかけるか(かかるのか)」を明らかにすることも大切だと思います。
やることは際限なくあるので、時間を決めて優先順位を付けないと、いつの間にか職員室で一人になることも、、

(参考)
『所要時間のないToDoリストなんて意味がない! 仕事の速い人と遅い人の違いとは?』(ダ・ヴィンチニュース)

授業づくりをパターン化する

授業作りもパターン化できると効率が良くなります。
主に下のことを授業準備の際に考えます。

  • 授業のねらい(観点と子どもの具体的な姿)を頭でイメージする
  • なぜそれをするのか説明できるようにする
  • 参考にあたる(本、人、サイト)
  • 単元計画フォーマットに書き込む
  • 子どもは楽しいと思うか
  • どこでうけを狙うか(半分冗談です)

などです。

自分なりにうまくいったパターンの組み合わせを続けていくことで、授業の精度があがっていきました。

*関連記事⇒単元計画と授業づくり~算数の思考力・表現力を育てる~教材研究編

おわりに

このように、見通しを持つことは、子どもが安心できる学習空間に繋がります。また、先生のゆとりがあれば、不測の事態にも慌てずに対応できると思います。(自戒を込めて)

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