4日間って、長いよね
かえる君がかたつむり君に手紙を渡してしまったために、がま君に届くまでになんと4日間もかかってしまいます。
4日かかったことに関しての是非は、最後の挿絵を見て議論をすると面白いと思います。最後の挿絵については下記のリンク先の記事をご参照ください。
順番的にはこの↑授業の後で、この記事の授業をする方が良いと思います。
4日かかったことは、2人にとって幸せな時間であったことは本文中からわかるのですが、では、この4日間、2人は何を話していたのでしょうか。4日もあるのですから、色々な会話が繰り広げられていたかもしれないですし、もしかしたらけっこうずっと「幸せな沈黙」をしていたかもしれません。
多様な意見を認めつつも、時にはあまりに自由過ぎて物語の雰囲気から外れた発想をしてしまう子供も出てくると思いますので、それはたしなめるとよいと思います。
4日間の会話を考える
子供たちが自由な発想を繰り広げることができるチャンスです。
必ず子供が考えそうな会話を教師側であらかじめ板書しておきましょう。
例えば、
「お手紙まだかなあ」
「かたつむり君おそいなあ」
「かたつむり君何をしているんだろう」
「今度一緒に遊ぼうね」
などです。
「こんなの↑は、だれでも思いつきますね。これと似たようなのは、アウトです。みんなの楽しいアイデアを出してね。昔の話だから、『いっしょにテレビゲームをしようね』とかはないよ。」
これ以外で、予想される子供たちの考えを列挙してみます。
「今日はいい天気だなあ。きみと一緒でうれしいよ。」
「今度一緒に温泉でも行こうか。」
「かたつむり君がゆっくりしてくれて嬉しいよ。こうして二人でいられるから。」
「ずーっとこうしていたいね。」
「ぼくを親友にしてくれてありがとう。」
「はじめてもらう手紙がくるのがワクワクするよ。」
「手紙が届いたら、僕にも返事をちょうだいね。」
「手紙が来たらすぐにお返事書くね。」
「かたつむり君は『すぐやるぜ』って言っていたんだけどなあ。」
「こうしてぼーっとしているのっていいよねー。」
「鳥の声が聞こえるよ。」
「幸せだなあ。」
「これからも、ずーっと友達でいてくれる?」「もちろんだよ」
「お昼ご飯をいっしょに食べようか」
自分のクラスでやってみたところ、2年生なので、それほど冴えた発想はできませんでしたが、ほのぼのとした楽しい時間を想像して、授業もほのぼのとした気分で終わることができました。
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