授業中好き勝手に行動する子への対応(第3回EDUPEDIA SCHOOL)

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作成者:Tomoaki Omori (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

本記事は、元小学校教諭のともはる先生に取材し記事化したものです。ともはる先生は、TEACHER’S JOBというサイトで、全国に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることを目標に様々な実践を発信しておられます。数多くの記事の中から、今回は「授業中好き勝手に行動する子への対応」という記事について、ともはる先生へのインタビューも交えながら紹介します。

授業中静かにならない生徒に対して、どのように指導しようか迷っていらっしゃる先生は多いのではないでしょうか。そんな先生方は必見です。

※編集の都合上、ともはる先生の記事を一部抜粋してご紹介しています。

2 第3回EDUPEDIA SCHOOLについて

今回、ともはる先生には、2019年2月17日に開催されます、第3回EDUPEDIA SCHOOLにご登壇頂きます。『特別支援の知識を生かしたユニバーサルデザイン学級の作り方』をテーマに、先生の実践をご紹介頂きます。

詳細はこちらです。

ともはる先生の学級づくり~思いを正確に伝える技術を磨こう~(第3回EDUPEDIA SCHOOL)

日時:2018年2月17日(日)14:00~16:00(懇親会もございます)

場所:株式会社LIVLA 

〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町27-9 ヴェラハイツ箱崎 2F

定員:30名限定

内容:

先生のための教育事典EDUPEDIAのご紹介(5分程度)

ともはる先生の、学級経営に関する実践紹介(100分程度)

「特別支援の知識を生かしたユニバーサルデザイン学級の作り方」をテーマにお話頂きます。

参加費:500円

イベントページはこちらです。

お申し込みはこちらのフォームよりお願い致します。

EDUPEDIAは、記事を直接先生方に届けることを目的に、年3回を目標にEDUPEDIA SCHOOLを開催しています。過去の記事につきましては以下よりご覧ください。

第1回
叱る力を高めよう(第1回EDUPEDIA SCHOOL 吉田忍先生)

第2回
【昔のくらし(小3・社会)】子どもの「どうして?」で授業をデザイン~子どもがワクワクする授業の条件とは~(第2回EDUPEDIA SCHOOL 千葉教生先生)

3 授業中好き勝手に行動する子への対応

グレーゾーンの子どもたち

授業中に関係ないことを自由に発言したり、動き回ったりする児童・生徒は案外多いと思います。もちろん、単純に勉強が嫌でそのような反応を示す場合もありますが、中にはグレーゾーンの児童・生徒がいるということを忘れてはいけません。グレーゾーンの児童・生徒とは、発達障害や学習障害、また軽度の知的の遅れなど、行動面・学習面について困難を抱えた子どもたちのことです。このような場合だと、一発ガツンと叱ったり、行動が収まるまで注意したり、罰を与えたりしても効果がありません。ではどのように指導すればいいのでしょうか。

叱り方のアドバイス

実際に、私の後輩の先生も、授業中騒がしくする児童・生徒への対応で悩んでいました。私は後輩の先生に、「その生徒のことを無視して授業を進めてみて」とアドバイスしました。

みなさんはこのアドバイスにどんな印象をもつでしょうか?

「それはひどいんじゃ……」

「愛情を感じなくなり、ますます言うことを聞かなくなるのでは…」

このような印象を持つ方もいらっしゃると思います。しかし、このアドバイスには科学的な理由があるのです。

なぜこのようなアドバイスをしたのか?

○行動の判断基準を作ることになるから

まず、彼らがなぜ授業中勝手に振る舞うのか考えてみましょう。様々な理由が考えられますが、主な理由は、先生やクラスメイトの注目を集めることができるからです。

授業中騒がしい児童・生徒(特にグレーゾーン)は、周りとのつながりを求めていることが多いです。そして彼らは、その手段は選びません。どんなことをしても先生やクラスメイトの注目を浴びたいと思っています。だから、あえて先生に叱られることでもやってしまうし、ルールをあまり守ろうとしません。

つまり、彼らは、たとえその行動が良い行動だったとしても悪い行動だったとしても、注目を集めるという目的を達成できるため、「良い」、「悪い」の判別がつきにくく、結果問題行動をやめられないのです。

これを踏まえて、私のアドバイスについて考えてみましょう。

授業中騒がしいのは先生やクラスメイトの注目を集めたいからだとするなら、騒がしくしていても全く相手をしなければいいのです。そして、席に着く、ノートを出すなど、どんなに些細なことでもいいから彼らが良い行動をしたときには、すかさず反応してたくさん褒めてあげます。すると、彼らはどんな行動をすれば先生の注目を集められるのか、ということを体験的に覚えます。

グレーゾーンの児童・生徒は、良い行動と悪い行動を自分で判断するのは難しいので、先生側が判断基準を明確にしてあげる必要があります。だから、先生は生徒が良い行動をしたときにたくさん褒めてあげるべきです。

〇ほかのクラスメイトの不満を減らすことにつながるから

先生が、授業中騒がしい一部の児童・生徒に対応しているとき、他の子どもたちはどうしているでしょうか?

大部分の児童・生徒は待ってくれていると思いますが、きっと待たされている間に不満が溜まります。そしてこう思うのです。

「授業なのに、先生は一部の子にしか構わない。まじめにやっているのに……。」

こう思ってしまうと、普段は真面目な児童・生徒も雑談を始めてしまいます。真面目にやっても先生から大切にされないなら、自分が楽しいこと(=雑談)を始めるのは当然のことです。

つまり何が言いたいかというと、一部の騒がしい児童・生徒に構ってしまうと、クラス全体に不満が溜まり荒れてしまう、ということです。ではどうすればいいのでしょうか。

クラスは大体、「真面目な児童・生徒」:「普通の児童・生徒」:「不真面目な生徒」=2:6:2の割合で存在します。

不真面目な生徒を改善する一番効率の良い方法は、普通の児童・生徒を褒めることです。なぜなら、2割の不真面目な生徒が、先生の注目を集めるために普通の生徒の行動に合わせようとするからです。結局どの生徒も、先生の注目を集めたいという点では同じなのです。

一見遠回りに思えますが、騒がしい生徒については無視して、普通の生徒を褒めるのが一番効率の良い指導法です。

4 おわりに

クラスは何十人と抱えた集団なので、人を動かすにはそれなりのテクニックが必要です。2:6:2の法則を使って、まじめな大多数のグループ8割を味方につけることで、学級経営はかなり安定すると思います。

新任の先生ほど、不真面目な生徒を叱ろうとしますが、それで痛い目に遭う方も少なくありません。ぜひこの記事を参考にしてください。

5 ともはる先生のプロフィール

ともはる先生(元小学校教諭)

(ご本名:前田智行先生)

株式会社CAI 放課後デイサービス オレンジスクール部門児童指導員

子どもの発達科学研究所 こころの発達アテンダント認定講師

日本LD学会・授業UD学会所属

ともはる先生の実践まとめサイトはこちらよりご覧ください。

また、ともはる先生はご自身のTwitterで多くの実践を発信されております。ともはる先生のTwitterはこちらよりご覧下さい。

6 編集後記

私も今とある塾でインターンをしていて、授業中騒がしい子どもの対応に悩んでいたので、ともはる先生の実践は非常に参考になりました。2:6:2の法則を使って、褒めるべき生徒を褒めるやり方は、確かに効率的だと思いました。第3回EDUPEDIA SCHOOLでも、ともはる先生のお話がたくさん聞けると思いますので、とても楽しみにしています。みなさんもぜひ第3回EDUPEDIA SCHOOLにお越しください。(取材・編集:大森友暁)

7 イベント告知

いかがでしたでしょうか。この度、本記事取材にご協力頂きましたともはる先生は、第3回EDUPEDIA SCHOOLに登壇されます。『特別支援の知識を生かしたユニバーサルデザイン学級の作り方』をテーマに、先生の実践をご紹介頂きます。

日程はこちらです。

ともはる先生の学級づくり~思いを正確に伝える技術を磨こう~(第3回EDUPEDIA SCHOOL)

日時:2018年2月17日(日)14:00~16:00(懇親会もございます)

場所:株式会社LIVLA 

〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町27-9 ヴェラハイツ箱崎 2F

定員:30名限定

内容:

先生のための教育事典EDUPEDIAのご紹介(5分程度)

ともはる先生の、学級経営に関する実践紹介(100分程度)

「特別支援の知識を生かしたユニバーサルデザイン学級の作り方」をテーマにお話頂きます。

参加費:500円

イベントページはこちらです。

お申し込みは以下のフォームよりお願い致します。

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