1 はじめに
2010年8月には、埼玉県熊谷市で40℃を越え、京都府京田辺市では9月の国内観測史上最高の39,9℃を記録しました。ニュースでも、新聞でも、各小中学校のさまざまな工夫・対策が取り上げられていました。年々、暑い夏がやってくるのでしょうか。
暑さ・熱中症対策いろいろ
『学習に集中できるのは、25~28℃とされ、文部科学省の基準では教室の温度を「30℃以下が望ましい」とする。しかし、全国約40万の公立小中学校の普通教室のうち、エアコンがあるのは10、2%(2007年7月調査)にとどまる』と書いてありました。きっと文部科学省はエアコン完備でしょうね。大阪府は15%とニュースで聞きました。
その大阪府にある小学校では、緑のカーテン(ゴーヤやヘチマ)を教室の窓の外におおって涼しそうな様子がニュースで映っていました。教室の室温が2℃下がるとのことでした。滋賀県下では、すでに2008年前後から八幡高校や彦根総合高校などでも取り組んでおられると聞いています。
大阪市にある小学校では、運動場に「ミスト散布器」付きのテント2つを設営し、テントの屋根のふちから霧状の水が噴き出すようにした様子がニュースに映っていました。これは、滋賀県東近江市の8月イベント「コトナリエ」でも、2カ所以上でしておられ、その下に行くと、霧が冷たくて気持ちよかったです。
滋賀県豊郷町にある小学校(小規模校)では、運動場の4隅にテントが設営してありました。運動会の練習では、4隅に集合する場合があるので、子どもの動きを想定した、よい対策ですね。
埼玉県熊谷市にある小学校では、児童が水でぬらしたタオルやバンダナを首に巻いて授業を受けると、8月30日の緊急職員会議で決めたそうです。とっさの柔軟な対応で、拍手です。この方法は、過去にも、子どもが自分でやっていたのを何人も見たことがあります。その子たちは、「首筋が冷たくて気持ちいい」って、休み時間のたびに水道へタオルをぬらしに行っていました。
徳島県美馬市にある小学校では、校舎の南側全面に遮光ネットを張られて、少しは涼しくなったようです。
京都府にある高校では、文化祭に備え、体育館の屋根に水を流す仕掛けを作ったとのことです。水飲み場からホースを屋根の上に延ばした簡単な作りだそうですが、グッドアイデアですね。
広島市にある中学校では、10日まで授業を5校時まで切り上げたとのことです。これだけ暑くては、授業にならないでしょう。授業時数より健康第一、賢明な判断だと思います。
兵庫県西宮市にある小学校では、運動会を3週間延期にしたとのことです。炎天下での練習の負担は大きすぎると判断した、勇気ある決断です。雨天じゃないのに延期というのは、なかなかできないことだからです。
以上、一律に「こうしましょう」ということではなくて、各小中学校が先生方のアイデアを出し合って、それぞれ自分の学校に合った創意工夫することにこそ、大きな意義があると思い、紹介しました。
私の子どもが卒業した小学校では、運動会当日の早朝、各地域のお父さんたちが軽トラックに自治会のテントを乗せて運びこみ、運動場に全地域のテントを設営します。出動人数の少ない所があれば、他の地域のお父さんたちが手伝います。ルールではありませんが、それが伝統みたいに受け継がれています。
気になること
以前は、新幹線のそばの小中学校には騒音補償で教室だけはエアコンがついていました。心配なのは、オープンスペースの小学校で全館エアコンを導入して作動したら、電気代がすごい金額になり、その分だけ他の予算が削られるのではないかということです。エアコンを導入するなら、仕切りなしのオープンスペースはあきらめるのが、エコライフであり、ほんまの環境教育ではないかと思うのは私だけなのでしょうか。
また、近年、熱中症で救急搬送される人が増えてきました。それで、気になることがあります。子どもたちの中には水筒のサイズが意外に小さいものがあることです。かつて、スポ少でも、学校でも、次のような文書を配布いたしました。子どもたちの熱中症予防のため、参考になれば、幸いです。
スポーツ少年団から保護者への依頼文(例)
令和 年5月 日
保護者のみなさま
スポーツ少年団育成会会長
練習や試合における、子どもたちの水分補給について(おねがい)
初夏の候、平素は育成会の活動にご協力いただき、まことにありがとうございます。
先日は、練習試合に行って、3試合しました。ジュニアの試合も2試合ありました。途中で子どもたちの水筒がからになったので、スポーツドリンクを8リットル、買いに走りました。1試合(試合前の練習も含めて)あたり500ミリリットルほど水分補給している子が多かったです。
5月~10月は、2~3時間の練習中にかく汗の量が、約1,5~2リットルほどになるそうです。脱水やけがを防ぐために、少なくても20~30分に100~200ミリリットルずつ、水分を補給しなければならないと言われています。(いずれも個人差あり)体から水分や電解質が失われると、筋肉に血液が供給されにくくなり、足がつったり、ねんざ、つき指もしやすくなります。
つきましては、下記のとおり、子どもたちにスポーツドリンクやお茶を持たせてください。また、おうちでも、監督・コーチのご指導と同じように、水分補給の大切さを子どもたちに話してやってくださいますようお願いいたします。
記
水曜日の練習(2時間) 少なくても1リットル できれば1,5リットル
土曜日の練習(3時間) 少なくても1,5リットル できれば2リットル
練習試合や公式試合(1日)少なくても1,5リットル できれば2リットル
学校から各家庭への依頼文(例)
令和 年7月 日
保護者の皆様
○○ 小学校
校 長 ○○
2学期からの子どもたちの水分補給について(おねがい)
盛夏の候、平素は、本校の教育全般にかかわり多大なるご支援・ご協力を賜り、まことにありがとうございます。
夏休みが終わって2学期が始まりますと、運動会に向けて、日に2~3時間練習をする場合もあります。
5月~10月は、2~3時間の練習中にかく汗の量が、約1リットル以上になります。体から水分や電解質が失われると、筋肉に血液が供給されにくくなり、足がつったり、ねんざ、つき指もしやすくなります。熱中症や脱水やけがを防ぐために、少なくても休み時間になるたびに100~200ミリリットルずつ、水分を補給しなければならないと言われています。(いずれも個人差あり)
1学期は、ペットボトルのお茶を冷凍庫でこおらせて持ってきて、こおらせたペットボトルのお茶の氷をくだくために、机やかべをガンガンたたく子がいました。お茶を500ミリリットル持ってきた子は、午前中で全部のんでしまって午後は友だちにわけてもらっている子もいました。
つきましては、下記のとおり、子どもたちに水とうのお茶を持たせてください。おうちでも、水分補給の大切さを子どもたちに話してやってくださいますようお願いいたします。
記
☆水とうのお茶は、できれば1リットル程度以上は持たせてください。どの子も500ミリリットルのペットボトル1本では、たりません。ただし個人差があるので、お子さんに聞いてあげてください。
子どもたちは、友だちにわけてもらわなくて大丈夫なように大きい水筒を持ってきましょう。空いたペットボトルにお茶を入れてくるのは、衛生上、あまり望ましいとは言えませんので、可能ならば、大きめの水とうでお願いいたします。
☆ペットボトルのお茶を冷凍庫でこおらせるのだけは、絶対おやめください。

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