【真坂淳さんインタビュー】日本に漂う危機感と「新たな学び」の現状とは【学校教育だけでは終わらない〜日常に新たな学びを!〜】五月祭教育フォーラム2022

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目次

1 はじめに

 当記事は、2022年5月15日に東京大学本郷キャンパスで実施、YouTubeでライブ配信されたNPO法人ROJE主催五月祭教育フォーラム2022「学校教育だけでは終わらない~日常に新たな学びを!~」後に行われた、真坂淳さんへのインタビューの内容を記事化したものです。

 当記事では、主に真坂さんが日本と海外を行き来して感じた日本への「危機感」や、新たな学びのあり方・現状についての真坂さんのお考えを伺いました。

※当フォーラムでは、新型コロナウイルスの感染防止のために適切な対策を講じています。

☆五月祭教育フォーラム2022のアーカイブ配信はこちらからご覧ください。

☆五月祭教育フォーラム2022関連記事はこちらからご一読ください。

パネルディスカッション

日野田直彦先生インタビュー

滝川麻衣子さんインタビュー

2 フォーラムの感想

 ——フォーラムの感想をお伺いします。

 フォーラムのテーマは、まさにおっしゃる通りだと思います。世の中の変化にどう個人が対応していくのかをみんなが考え始めていて、みんなが迷っていて、しかも答えはないということですね。今答えが求められている問いは、「答えのない問題にどう向き合うか」「答えがない問題にいかに自分なりの答えを見つけていくか」「仮説を置き、行動に移し、チェックするという流れをどのように個人が押し進めていくか」だと思います。そして「一生学びだよ」というのがその結論だと思うので、そのような意味では、「学びの仕方」というテーマは、まさに時代の流れに沿ったものだったと感じています。

3 海外で感じた日本への「危機感」

 ルールを「作れ」ない日本人

 ——基調講演でもおっしゃっていた「壁だらけの社会」や「日本に漂う閉塞感」、ご自身が海外で感じられた「危機感」について詳しくお聞かせください。

 今の情報社会では様々な情報に容易にアクセスできるため、日本にどのような「危機感」や「閉塞感」があるのかを既にご存知の方は多いでしょう。具体的には、それらは少子高齢化や日本人の精神的な幸福度の低さ[*1]、日本人の10歳〜39歳までの死亡原因の第一位は自殺であるという事実[*2]などに表れています。ただ、そうした一つ一つの情報を結びつけ、点を線にして、線を面にして、立体的にしたうえで、それが自分の人生にどのような影響を及ぼすのか、自分はこれからどのような時代を生きていくのか、自分はどう行動を変えていくのか、というところまで落とし込めている人は、実はあまりいないと思います。

 今の日本で、すでに満ち足りた生活を送っていらっしゃる方のほとんどは、おそらく「別にこれ以上欲しいものはないし、ハングリーになる必要はない。」と考えていらっしゃるでしょう。一方で、海外の優秀でハングリーな方々を見るたびに、「大丈夫かな?」と私は思ってしまいます。

 私が海外に勤めていてよく思うことは、日本人の多くはルールを守れるけれどルールを作れない、ということです。日本の組織の多くは、新しいことをしようとするときに「何か過去の事例はないか」とまず範例を求めに行きます。そしてその事例の真似から入ろうとするので、本質を考える癖がつきません。それに対して、「EUタクソノミー[*3]」、すなわちEU諸国が脱炭素社会の実現に向けて策定している、すべきこと・してはいけないことの分類があるように、ヨーロッパの人々は、自分たちでルールを作り、それをグローバルスタンダードにしようとするのです。日本では、小さい頃から「ルールを守れ」と教育しますが、混沌とした世の中になって前例の無いなかで主体的な行動をするための教育があまりなされていません。このことを私はもどかしく思っています。

[*1] UNICEF(国連児童基金)が2020年に行った調査では、アジア・ヨーロッパ・北米等を含む38カ国の中で日本の子どもの身体的な健康度は1位であったのに対し、精神的な幸福度は37位だった。
出典:https://www.unicef-irc.org/publications/pdf/Report-Card-16-Worlds-of-Influence-child-wellbeing.pdf

[*2] 出典:厚生労働省HPより。第7表参照。データは2021年のもの。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai21/dl/gaikyouR3.pdf

[*3] 参照:「EU taxonomy for sustainable activities | European Commission」 (https://ec.europa.eu/info/business-economy-euro/banking-and-finance/sustainable-finance/eu-taxonomy-sustainable-activities_en)
「EUタクソノミーとは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD」(https://ideasforgood.jp/glossary/eu-taxonomy/)

 「重要度」と「緊急度」の秤

 加えて今考えるべきことが、重要度と緊急度のマトリックスです。普通、日々の生活は緊急度が重視されやすいので、重要度は低いけれど緊急度の高い些事に追いまくられている人が多いのではないかと思います。一方で、緊急度は低いけれど重要度は高いことを追求することも、答えのない問いに立ち向かう力をつけるうえでは必要なことです。大事なのは、緊急度が低く重要度が高いことをどのように日常の生活に組み込んでいくかということです。これを落とし込まなければ後で非常に大きなツケが回ってきます。

 私は、今その大きなツケが回ってきている若者が多いと感じています。具体的には、勉強はできて友達も多いけれど、自分の人生と向き合ったことのない若者たちです。そのような人たちの多くが目指すのが、外聞がよく収入の高い企業への就職で、自分の本当にやりたいことも見つからないまま社会に出ていく人が多いように思います。

 少し前までは、それでも良かったのです。「会社での出世=自己実現」だと考えて、会社に身を預ける人も少なくありませんでした。しかし、今はそのようなわけにもいきません。今やグローバルスタンダードとして、「自分には何ができて、個人としてどのように社会的な付加価値を生み出すことができるのか」という意識を常に持っていなければならないのです。

4 日本人の気質・消極性について

 日本人の「協調性」と世界の多様な常識との差

 —— 真坂さんのJSBN[*4]での活動について、2017年桐蔭学園で行われた未来高等学園プロジェクトについての記事[*5]を拝見しました。よく日本の子どもは授業中に積極的に手を挙げないと言われますが、このプロジェクトでは生徒たちが積極的に発言しているとありました。このような発言の積極性について、考えていらっしゃることはありますか。

[*4] 下記プロフィール参照

[*5] 出典:http://toin.ac.jp/timeline/ses/6257/

 私が様々な国籍の人が出席する会議に出たときによく言われるのが、「インド人を黙らせるのと日本人を喋らせるのは難しい」ということです。誤解のないよう言っておきますが、インド人の方々は素晴らしい方が多いです。彼らは語学力が堪能なこともあり、世界のあらゆるところでCEOなどのキーパーソンになっています。インドの方々がよく喋るのは、彼らにとって「どれだけ流暢に喋れるか」が教養をはかる一種の物差しであり、自己主張をしないと生き残っていけない、という社会的な背景もあると思います。ただ、よく聞いていると、何度も同じことを言っていたり、他の発言者にあまり気を遣えていなかったりする場合もあります。

 一方で日本人は、よい考えを持っているのにあまり喋りません。私はフランスの会社で11年間働いていますが、現地の人で日本人と働きたいという人は実は多いです。あまり嘘をつかず、真面目に働くという日本人の希少な国民性を買っているのです。日本人の需要は高いのですが、当の日本人は一歩踏み出す勇気や「失敗しても別にいいよな」という気概がないように思います。

 ですから私は子どもたちに「とにかく手を挙げなさい」「手を挙げれば人生は変わるよ」とずっと言ってきました。

 子どもたちは、小学校低学年のうちはみんなハイハイと手を挙げるのに、小学校高学年、中学・高校、さらに大学まで行くとみんな手を挙げなくなりますよね。そこには一種の社会性や協調性があるのでしょう。高い社会性・協調性は日本人としての良さでもあります。その一方で、一歩踏み出して間違いを犯すことや、目立ったことをして後ろ指を指されることを恐れて、結局何もしなくなってしまうことも多いです。「一歩引く」ということが日本人にとっての美学のようなところもあるけれど、それが通用せず、分かってもらえない世界が海外にはあるのです。

 インドの例に話を戻しますが、現地では、運転手が高速道路を運転していて「道が混んでいるから間に合わないな」と思うと、道を逆走するということがよくありました。高速道路を逆走して出口まで行くのが「普通」なのです。それから3車線の所を5車線くらいで走るというのも当たり前です。そのような「当たり前」を持つ国の人たちとビジネスをする時に、「それってルールでしょ」「ルールを守れ」と言っても話は通じません。

 日本に暮らしていると価値観の多様さを実感することは難しいかもしれませんが、世界の多様な常識・文化を知るということは非常に大事なのです。

 コミュニティの重要さ

 —— 日本人の同調性を求める傾向に関連して、「意識高い系」と揶揄する言葉に表されるように、JSBNが催しているようなイベントに対して敷居の高さを感じてしまう人もいるのではないかと思われるのですが、真坂さんが広く参加者を募るためになさっていることはあるのでしょうか。

 あまり意識していません。ただ、「意識高い系」などと言う人に足を引っ張られて、本当にやりたいことができない人たちはいると思います。その人たちに伝えたいのは、コミュニティはすごく大事だということです。多様性を受容して、「俺が別に何をしようがいいじゃん」と言える、むしろ「お前はこんなことをしてるのか、すごいな。逆に俺はこんなことをしてるぞ。」と忌憚なく言い合えるような、刺激し合える仲間を周りに持つことが大事だと思います。足を引っ張る人たちに対しては、同世代であっても上の世代であっても、無視してしまえばよいのです。イベントに参加しようと思う人たちには、自らそのような意識を持ってもらいたいと思います。何よりそうした方が楽しいですからね。

5 キャリア教育や世代間教育の現状

 都市と地方の差

 ——JSBNの活動は、東京とその周辺を対象としていることが多いと思うのですが、地方と都会で、キャリア教育や世代間教育を学ぶ機会に差があると感じたことはありますか。

 とても感じています。やはり首都圏の学校ほどそのような機会に恵まれていると思います。私たちが三重県や広島県などの学校でイベントを行ったときは、その学校の先生がたまたま首都圏のイベントやセミナーに参加されていてご縁に繋がった、ということが多かったです。地方では、学校にそのような先生がいない場合、なかなか新たな機会に恵まれないままになってしまうのではないかと思います。現在キャリア教育やアクティブラーニングなどの需要が高まっているとよく言われますが、そのインフラのようなものがまず日本には必要になると感じています。

 公教育及びその周辺社会の役割

 ——JSBNのような民間団体によるキャリア教育や世代間交流の機会の提供にとどまるのではなく、小中学校や高等学校といった公教育もそのような機会を提供していくべきなのでしょうか。

 公教育の場で学校がそのような役割を果たすべきかと言われると、そうでもないと思います。世の中に出て答えのない問題について考えるときには、様々な知識を持ったうえで、それらを組み合わせて「じゃあこうやったら解決できるかな」という知恵を出すことがとても重要になります。ただし知恵は知識がないと生まれてこなくて、その知識をインプットする時期も同じく重要です。そのような意味では、今までの日本の公教育も大きな意義を持つと思います。

 知識をインプットするという意味での教育では、日本はとても高いレベルにあります。ただ、それをいかに知恵にするかについては、日本人や日本の企業は本当に苦手です。よいものは作れるけれど、それを世の中に売るのがあまり得意でないといったように、一歩踏み込むところがすごく苦手ですよね。

 だからといって、学校の先生がすでに多忙であることも考えると、公教育にこれ以上のことを求めるのは難しいと思います。

 ——公教育だけでは限界のある、知識をアウトプットする力の育成は、やはりJSBNが行っているような活動で補っていくべきということでしょうか。

 そうですね。今の教育制度において学校の先生は様々な知識を教えるプロフェッショナルですから、私たちのような、教育のプロではないけれど世の中のことについてよく知っている人と学校が組む価値は大いにあります。教育の現場はすごく壁があるとは思うのですが、その壁を取り払うか、あるいは乗り越えて、教育の現場と社会がより近くなるようにしていけたらよいと思います。こうしたことは一つの団体がやればよいわけではないので、様々な団体が、自分たちにできることをそれぞれのやり方で、それぞれの地域で行い、社会がもっと教育に関わるべきなのだと思います。

 もちろん社会と関わる学びだけにこだわる必要はありません。しかし、もし世の中を動かすような仕事がしたいとか、世の中にもっと貢献したいとか、自分を高めていきたいという気持ちがあるのであれば、そのためには常に学び続けることが絶対に必要です。私たち(JSBN)も、世代間教育の場を設けて大人を呼ぶときには、私たちが「常に学び続けていて素敵だな」と思える人を呼ぶようにしています。一人一人がひととおりの教育で満足せずに、何歳になっても向上心を持って学び続けることが大事なのだと思います。

 多忙な中での学びのあり方

 —— 都市と地方という話題が出ましたが、都市の中でも、多忙な教員の方々も含め仕事に時間をとられて自分のための教育の機会を得られない人たちもいると思います。そのような人たちに言えることは何かありますか。

 仕事を始めると、重要度に関わらず緊急な事に追われて、なかなか自分が本来やりたいことや自己投資ができないかもしれません。ですが、それもある意味では学びであり、「必死に働いた」という経験もすごく重要だと思います。

 私は、最初はグローバルに働きたいと思って商社を志望していたのですが、金融機関で働いている人から、ビジネスの裏には必ずお金の流れがあって、銀行ではお金を媒介に様々な人や世界に触れることができ、世の中について色々知識を深められるという話を聞いて、銀行に就職しました。

 最初は個人口座の営業の担当になったのですが、営業で他人に話を持ちかけて「うちで個人口座を作ってください」と言ってもそう簡単には承諾してくれません。銀行ではノルマに追われ、プレッシャーにもさらされました。

 そのうち嫌になって、辞めたいと先輩に相談しました。そのときに先輩から言われたのは、「別にやめていい。やめていいけど、このステージをクリアできないんだったらこの先どこに行っても難しい問題が出てきた時にすぐにチャレンジしないで諦めちゃうよ。今のステージをどうやってクリアできるか考えろ。」ということでした。そこで人生がスーパーマリオのゲームのように思えてきて、なんとかしてクリアしてやろうと思って一生懸命頑張れるようになりました。ですが、それでもしばらくはなかなかうまくいきませんでした。

 しかしある時、会社の近くの病院でたまたま仲良くなった看護師寮の管理人さんが個人口座を作ってくれました。その管理人さんに「実は大変で……」という話をしたら彼女は預金を周りの看護師さんに勧めてくれて、僕が行くたびに個人口座をその人が作ってくれるようになりました。

 それがきっかけで、一対一の営業では限界があるけれど、影響力がある人と仲良くなってその人のいる組織で口座を作るようにすればよいと思うようになりました。すると会社で表彰されるようになって、会社が私のことを認めてくれるようになり、会社がお金を出してくれて英会話教室で勉強させてもらったり、研修の講師をさせてもらったりするようになりました。

 こうした経験から、苦しむ時間が長くとも、「ひたすら目の前のことに集中して努力し、壁を突破した」と思える時間があることが重要だと言えます。そうした、目の前のことを一生懸命やるという時期はすごく大事なので、仕事に追われて他のことに時間を避けなくてもあまり焦る必要はないと思います。

6 教員の方々へのメッセージ

 —— 最後に、教員の方々に向けてメッセージをお願いします。

 多くの人たちと話をした中で、学校の先生に影響を受けたと答える人はたくさんいました。若い時期に出会う先生の影響力の大きさは今も昔も変わりません。

 世の中が大きく変わってきているので、今までと同じ教育だと対応しきれないところが出てくると思いますが、学校の外にも「学校の先生を応援したい」という人たちは一定数います。ぜひそのような人たちと繋がって、子どもたちがより刺激を受けるような場面を作ってあげてほしいですね。人はスイッチが入ると本当に変わります。

 私の息子はシンガポール生まれニューヨーク育ちで、小学校5年生で日本に帰ってきました。グローバルに育ってほしいと思ってアメリカの現地校に通わせたのですが、息子はうまくいかないパターンだったのです。日本語も英語も中途半端で、思考能力が全然育っていませんでした。中学受験は大失敗で、帰国子女だったこともありなんとか他の学校に合格できました。勉強もスポーツも苦手だったのですが、高校に上がる時に模擬国連というものに出会って彼はすごく変わりました。先生や仲間に恵まれ、私が家に様々な人を連れてきていたのですが、そこで受けた刺激も良かったのだと思います。とにかく社会問題に目を向け始めて、貧困問題や環境問題などを、私と常に議論するくらいまでになりました。最終的には、高校3年生の時に全国大会で優勝、ニューヨークの世界大会で準優勝を果たしました。

 この高校3年間で、彼は私の目の前ですごく変わっていきました。この時、「子どもはスイッチが入るとこんなに変わるんだ」ということを実感したのです。そのため、先生方は、まず子どものスイッチを見つけてあげてほしいです。

 改めて、学校の外にも先生方を応援したいという人たちがたくさんいるので、ぜひ刺激的な場を子どもたちに作ってあげてほしいと思っています。

7 プロフィール

 真坂淳さん

 キャリア教育NPO法人 日本学生社会人ネットワーク (JSBN) 代表理事・外資系金融機関グローバルバンキング本部 マネージングディレクター・米国公認会計士

 中央大学法学部卒、1990年に住友銀行(現 三井住友銀行)へ入行する。入社5年目でシンガポール支店へ赴任、さらに2年後にニューヨークへ渡り、通算11年間の海外勤務を経験する。会計や税務の本格的知識の必要性を痛感したことから、カルフォルニア州立大学通信教育課程で会計単位を取得、国際金融の最前線で働きながら3年間勉強し、2007年に米国公認会計士を取得。その後日本へ帰国。現在は外資系金融機関・グローバルバンキング本部・マネージングディレクターとして、日本を代表する企業のグローバルビジネスを様々な角度からサポートする。2012年7月、日本の若者を応援するため、キャリア教育NPO法人 日本学生社会人ネットワーク (JSBN)を創設。JSBNの先進的なキャリア教育プログラムは全国の学校で授業・公式行事として採用され、好評を博している。
 トビタテ!留学JAPANの立ち上げに参画、文科省、経産省、マイナビ、学研、ベネッセ、全国の学校、教育委員会等で講演多数。現在、JSBNの活動と外資金融の二足のわらじを履いて活動している。

※プロフィールは2022年5月現在のものです。

8 編集後記

 「重要度と緊急度のマトリックス」という言葉が強く記憶に残りました。自分自身、重要だが緊急でないことをおざなりにしてしまっていることが多いと感じます。大きな視点だと、特に教育に関する話題は、他分野と比べて緊急性が大きくないのかもしれません。個人においても、重要でないが緊急のことで頭がいっぱいになってしまいがちです。自分には何ができるのか、何がしたいのか、本質的なことを考える必要性を痛切に感じました。

 また、一つのスイッチが後の人生に大きな影響を与えるというお話はまったくその通りだと思います。今でも「あの一日、あの一言、あの一瞬」が心に強く刻まれているという方は多いのではないでしょうか。その意味で、真坂さんが行われている出会いのファシリテーターのような役割は大変意義深いものだと感じました。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 片岡祐・羽賀尚生)

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