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突然ゲームをしても、うまくはなりません
学校体育でサッカーボールを十分に蹴る基礎練習の機会は意外に少ないのではないかと思います。ボールを投げる練習も少ないですが、サッカーボールを蹴る機会はさらに少ないように思います。しっかりと練習もせずにゲームをやらせても蹴れない子供にとっては面白くはないでしょう。
それでは、どうすれば、効率のよい練習ができるのか・・・・まずは、下記リンク先をご参照ください。簡単な教具を使ってインステップキックで当たりがよければよく飛ぶことを体感させます。
「サッカー」ボールを上手に蹴る ~インステップ編 | EDUPEDIA
今回は上記リンクのワンランク上の練習をご紹介します。今度は自分でボールを落として蹴ります。2年生ぐらいからさせても効果はあります。
- 「「サッカー」インステップキックの練習その1」と、以下のことをまず指導者ができるようになっておいてください。
- できれば体育館でやりましょう。球が散らからなくていいです。下は大規模校で体育館を利用する権利がとても少なかった時代の写真です。場所(壁)がないので仕方なく、総合遊具に向かって蹴らせました。目標物がある方がモチベーションが上がるからです。
- 体育館なら、蹴りこんでもだいじょうぶな壁に向かって蹴りましょう。バレー用の防球ネットでもあればネットを張って。
- コーンを目印にして、壁から垂直に5mコースあたりを始めに、5m刻みぐらいでコーンを並べて、5つほどコースを作ります。最初の2つは同じ距離において、子供を2つに分けると行列が短くなって活動が円滑に進められると思います。
- あとはひたすら、10mコースから一列に並ばせて蹴らせます。ノーバウンドで壁に到達したら合格。次のコースへ進みます。
- 蹴ったボールは自分で取りに行かせればいいですが、人の蹴ってくるボールには十分注意させましょう。教師側が安全を見定めて、「先生が笛を吹いたら次の人が蹴る」といったルールは必要だと思います。
- ボールは自分でトスをして、蹴ります。「1・2の3」のリズムで蹴ります。
- できない子供には、「1・2の3」を教師が言ってあげましょう。「3」は強く言います。
- トスはそのまま蹴ってもいいし、ボールが地面に一度か二度ついてから蹴ってもOK。
- 始めのうちは、トスがうまくいきません。「すぐ足元、体の近くのボールは蹴りにくいよ。」と言って、体の少し前(気をつけをした位置から30cm程度)にトスを出すように指示しましょう。
- 始めのうちは高い位置でボールを蹴ろうとします。これも実際に手本を見せて、低い位置で蹴った方がボールは扱いやすいことを説明しましょう。
- 始めのうちはトウキック(つま先)で蹴ろうとします。その人には距離が出たとしても、不合格を。
- 始めのうちは力を入れすぎます。インパクトの瞬間だけ足首に力を入れて足の甲から膝にかけての部分を固めるようなイメージで蹴るとうまくいきます。
ボールを蹴ることができたら、嬉しい
早い子供ならサッカー経験がなくても2分もすれば10mコースを習得します。ボールの真中をたたけば、すっと伸びたボールが飛びます。スカッとします。子供も嬉しそうです。
最長コースまで行けば、今度は左足(きき足でない方)でまた10mコースから蹴ります。
それもできるようになったら、こんどは教師が少し浮かせたボールを投げてあげてもいいですね。10mなら、3バウンド目で20cmほど浮くぐらいのボールを転がしてあげましょう。高すぎてボレーキックにならない程度がいいです。
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下記リンクも是非ご参照ください。
「サッカー」ボールを上手に蹴る ~インステップ編 | EDUPEDIA
「サッカー」インステップキックの練習その1 | EDUPEDIA
「サッカー」インステップキックの練習その2 | EDUPEDIA
「サッカー」ボールを上手に蹴る ~インサイドキック編 | EDUPEDIA
「ボールを単に投げる・蹴る練習」は必要です | EDUPEDIA
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