馬とびで盛り上がる

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身体感覚を育てる

ただの馬とびを指導するのにも、ちょっと手を加えて盛り上げるのでは、違ってきます。体育の時間の準備運動などでプチメニューとして扱うにちょうどよい運動です。跳び箱の指導の前段階としてをやってみるのもよいでしょう。

人と人が接触してする運動は、重要だと思います。よく6年生になっていきなり組体操でその手の運動を始めるパターンがあります。やらせてみると相手を思いやって支え合うということが全然できない。子供たちは言葉でのコミュニケーションが上手にできなくなっていると同時に、体と体でのコミュニケーションも下手になってしまっています。そんな子供たちに6年生になっていきなり組体操をやらせるのは、かなり危険があるし、指導時間もかかり過ぎになりがちです。低学年のうちに、しっかりと身体感覚を育てるよう、ボディコミュニケーションを教えておいてあげたいものです。勿論、高学年でやってもOKです。

少しだけ、手間をかけて

単純に「ハイやってみなさい」にしてしまわずに、少しだけ手間をかけてやってみましょう。まず、2人組である程度上手になるまで鍛えます跳んだらすぐに振り向いて跳ぶ、連続跳びができるようになったら褒めてあげてください。

ある程度出来るようになったら、今度はグループを組ませて、体育館のバスケットやバレーボールのライン等を利用して、ラインの端から端まで、折り返して戻ってくるまでのタイムを計るという簡単なトライをさせてみましょう。
間隔が広すぎるとタイムを比較することができませんし、狭すぎると跳べません。最近の子供はちょうど好い塩梅に間隔をとることが大変苦手なので、1.5mおきぐらいにコーンを置いておけば混乱が防げるでしょう。

できれば連続で、助走もなく、トントントンのリズムで馬を跳べるようになるといいですね。

グループ作り

身長体重の差と跳ぶ技術の差がありますので、一度やらせてみて、グループは5~8名ぐらいで教師の方で能力別にして調節すればいいでしょう。能力別にしないとせっかく出来る子供たちでも、跳べない子供のために渋滞が起こってしまい、面白みが半減します。馬の高さも考慮に入れながら、能力別にすればいいと思います。「特急チーム」「急行チーム」や、「がんばりチーム」などに分けて、それぞれの班での目標タイムを設定してあげるといいでしょう。

最初は大混乱して、文句の言い合い、タイムも散々};です。ひどいチームははじめのうちは5分も6分もかかります。3度目あたりから淡々ととべるグループが出てくると、他のグループによい影響を与え始めます。

前の人がとんだら、連続してすぐ次の人がとぶといった集中力がタイムを縮めるのには必要なので、協力する心が生まれてきます。身体での対人コミュニケーションと、グループとの強調的なコミュニケーションの両方が成り立ったときに、それぞれのチームでタイムが縮まります。その時には、大いに褒めてあげてください。体力もつきます。

まずは、バレーコートの端から端までの往復を1分以内でとべるぐらいが目標でしょうか。

誰にでも、すぐに指導できます。10分もあればできるメニューです。オススメです。

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