同じレベルで競わせる
学習内容によっては児童の能力差があり、同じレベルの児童を揃えて活動した方が学習効果が上がると考えられるものがあります。
例えば、百人一首大会をするとき、卓球大会をするとき。
百人一首を丸暗記している子供と下の句がよまれてから「えーっと」と探し出す子供が同じチームにいても、お互いが面白くはありません。丸暗記している子供はより強い相手と競う方が力が付くし、そうでない子供は同じレベルのチームで競えば、満足感が得られます。
まず、任意の班で順位をつける
そこで、まず、4~6人の班で第一回目のゲームを行い、班の中で順位をつけます。
例えば32人の学級であれば、4人の班を8つ作り、その中で1~4位を決めます。
次に、1~4位の子供を、1番~8番のチームに振り分けていきます。この場合、1位の子供は8人いますので、最初はジャンケンで1番チームと2番チームに分ければいいでしょう。
机を4つずつつけて、循環しやすいように配置します。
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同レベルのチームが出来てくる
分かれた後は、百人一首なり、卓球大会を繰り返し、1回終わるごとに1位の子供は1つランクが上のチームに、最下位の子供は1つランクが下のチームに移動します。
1番チームの1位の子供と、最下位チームの最下位の子供は動くことがありません。
2、3回やっていくことで、だいたい綺麗に実力が分かれて、同じレベルでの競い合いが可能になってきます。
差別的にならないように
班の名前は1番チームを「ライオンチーム」、最下位チームを「がんばりチーム」ぐらいの柔らかい命名をしておきましょう。あまり差別的にならないような配慮は必要です。
子供たちには「同じぐらいのレベルの人と競い合う事で、力が付くんだよ。その方が楽しいし、自分のためになります。」という趣旨の話をしておいてあげましょう。教師が普段からしっかりと下位の子供たちに対して気持ちを寄り添い、支援し、結果を出していけば、それほど差別的にはなりません。
そのうちに、下位チームでスタートした子供がどんどん出席てきて上位に食い込んでくるという現象が見られ始めます。そうなったら、それは、存分に褒めてあげましょう。
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