「サッカー」たくさんの子供がシュートを決められるように

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1 ゴールを決めてこそ

サッカーでもバスケットでもシュートを決めるのは何と言っても楽しいものです。バスケットに比べると、サッカーのシュートはより技術的に難しく、バスケットのスコアが20分程度(授業中でできる時間は長くとってもせいぜい30分ですね)の試合で10点を越すことがあっても、サッカーでは5点を越すこともまれです。近頃の地域などでサッカークラブは守備にも力を入れているため、サッカークラブに入っている子供が何人かいると体力もあるために攻撃と守備の両方をこなすので、守りが堅く、素人ではなかなか得点が取れないでしょう。全員得点を目標にしてしまうと、サッカーの苦手な子供が「おまえだけ、得点できていない!」などと言われてしまう危険があります。よっぽど教師側に自信がないかぎり、サッカーで全員得点を目標にするのはあまりお勧めできません。もしも全員得点ができたら、褒めてあげるぐらいに考えた方がいいでしょう。

作戦タイムをとるとかいう方法ではなかなか全員にボールが回るという目標だけでも達成が難しいです。それどころか、作戦会議をさせるとポジションの固定を相談することが多く、シュートの苦手な子供はますますバック側に回る羽目になります。そして、その戦法は勝ち目的という意味では、正解です。

勝つことが小学校体育サッカーでの目的なのかというとそうでもないのですが、だからといってシュートの下手な子供にパスを出すことを強要するのもどうかと思います。

いくらやっても試合でシュートが入らない子供を見ていると、なんといってもパスをもらってからのもたつきが長いのがネックになっています。一昔前とは違って、相手の守備のチェックが早いため、あっと言う間に詰められます。このごろのサッカークラブでやっている子供は、クラブでフォアードをやっているバリバリの選手でも、学校体育では中盤あたりでポジションをとってかなり下がって冷静に試合をコントロールしながら、守備でも貢献します。これでは素人はたまりません。

さて、それでは、どうやってたくさんの子供に得点をさせるかです。

2 特別ルールを作る

特別ルールは他のページにも書いてありますのでぜひお読みください。シュートが入りやすい特別ルールとなると、ひとつは、ディフェンスの力を弱くする工夫でしょうか。ディフェンスの人がそれ以上下がれない線を引いておくとか、ペナルティーエリアにはバックは入れないとか。しかし、それではサッカーと呼べないような気もします。ゴールキーパーを設けないというのも一つの手かもしれません。

ゴールを広く取ったり、複数作ったりするのもいいかもしれません。コーン&トラバーや水入りのペットボトルを立てておいて、それを倒したり当たったりしたら得点とか。ハードルを4~6つ並べるのも、準備が楽でいいです。真ん中のゴールは得点が高く、端にあるゴールは得点が低いとかいうようにしておくのもいいかもしれません。ゴール(コーン&トラバーやハードル)に当たっただけでも1点あげるとかもいいかもしれません。ゴール(コーン&トラバーやハードル)をくぐれば、2点にすると、逆転劇が生まれて面白いですよ。

「サッカー(バスケットボール)」スローインマンを置く | EDUPEDIA

も、ご参照ください。

3 男女を分ける。

男女を分ける、またはJ1(サッカー経験者と上級者)とJ2(頑張れチーム)を作る。
何年生から男女別でやるのが正解なのかは私にもよくわかりません。クラスの実態にもよるでしょう。男女混合でもうまくパスが回り、いいサッカーができるならそれに越したことはありません。男女を分けたり、実力別チームを作ったりして差別化すると、不満を言う子供もいます。「どうして僕がJ2なの!」という感じです。そうならないようにちゃんとJ2チームをケアしないといけませんね。逆に、けっこうレベル差をつけたほうが、喜ぶ場合もあります。J1は男・J2は女が多いという結果になることが多いと思いますが、それでも特に不満が出ませんでした。これは、学級の雰囲気にもよるでしょうが・・・。

とにかく、J1J2を作った年は、J2では得点しやすいので、多くの子供が得点できました。

4 J1とJ2でトレード(レンタル)をする。

それでも得点できないのが、J1に入ったけれども、そんなに上手ではないという子供です。その子供のために、J1の一番うまい子供をJ2に行かせます。同時に交換でJ2の子供をJ1に行かせ、私はそれを、「出張」と呼んでいます。そうすると、守備力が一時的に落ち、得点がしやすくなります。また、得点できない子ども自身をJ2に出張させて得点させることもいいでしょう。これは、男女別にした時でも同じです。女子でもサッカークラブに入っている子供は男子の素人よりも上手なことがあります。Jリーグのように「レンタル」とかいう言葉でちょっと調子に乗らせてあげるのもいいかもしれません。

それにプラスして、J1の子供がJ2でもシュートができない子供に正確なパスでアシストをしてシュートを決めさせるという場合も出てきます。

J2の子供がJ1でプレーすることもいい経験になると思います。

J1で上手な1の子供にとっては、J2でシュートを決めることなどたやすいので、「J1の人はJ2に入ったときには1得点まで」などと、制限をつけておくことも必要でしょう。

サッカーの記事は他にもたくさん書いていますので、キーワード「サッカー」をクリックして、是非お読みください。

特に、シュート練習ーをさせることは必須です。追っかけシュートが有効なので、

シュートの練習(サッカー) ~追っかけシュートが有効 | EDUPEDIA

を是非ご覧になってください。

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サッカー全員シュート(全員得点)達成への道 1 | EDUPEDIA

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