子供を動かしやすい班作り
学級での学習・生活の場面で、班を構成して子供たちを動かす方法をとっている人は多いと思います。あまり機能面・効率面に重点を置くのはよくないといった意見もあるようですので、管理的になり過ぎないように配慮して指導をする必要はあると思います。
とはいうものの、班ごとに子供を動かすのは教師にとっては効率のよい方法です。私は、班の人数は4人にすることが多いです。4人には、それぞれ役職を与えておきます。役職名は何でもいいと思います。例えば、班長・副班長・集め係・もらい係などです。集め係は、プリントなどの提出物を集め、もらい係はこちらから配るものを取りに来ます。整頓係などを作るのもいいかもしれません。
こうすることで、仕事が班長だけに集中するのではなく、班の構成員のどの子にも働く機会を提供することができます。
役職名を決めておくと、例えば手伝いをしてもらいたいときに、
「各班の副班長集合!」「6年生が昼休みに体育館で椅子を並べているので、手伝いに行きます」
などと声をかければ、班の数だけの人数を集めることができます。班を座席の近い者で構成しておけば、授業中に
「集め係、立ちなさい」「上水がなかったら、どんなことに困りますか」
などと、立たせてから答えさせる時に、教室からランダムかつまんべんなく立たせることができます。
単に各班で役職名があるだけですが、意外と便利です。子供たちも班ごとに集められるよりも、役職名で集められる方が、どういうわけか、楽しそうにしています。
日替わりリーダー
あるいは、月曜リーダー・火曜リーダー・水曜リーダー・木曜リーダー・金曜リーダーと、曜日ごとにリーダーが変わるのも面白いです。どの子供もリーダーになる機会があるため、一人一人が活躍する学級づくりができます。4人班であれば、金曜リーダーは金曜日の朝にジャンケンをして決めるのも良いと思います(祝日があれば、祝日の曜日のリーダーが金曜リーダーになるとか)。
班単位で掃除をしているなら、「雑巾のかけ方が悪い。(水曜)リーダーやり直してきなさい」などと、責任を取らせるのも良いかもしれません。あるいは、「雑巾のかけ方の最終チェックはその曜日のリーダーがする」というルールを作っておくこともできます。
班ごとの話し合いをした後、リーダーにまとめて発表させるのもいいでしょう。
「リーダー、立ちなさい」とリーダーを立たせてから発問し、意見を言えたリーダから座らせるのも、一つの方法だと思います。一日に一回この方法を実施すれば、一週間でまんべんなく全員を発言させることができます。
挨拶係を作って
係活動で「挨拶係」とか「元気係」を設立して、朝の会でリーダーだけ名前を呼んで返事をさせるのも面白いです。係になれる条件は「元気で大きい声を出せる人」です。1年中、ずっとやり続けるのは飽きてくるので、5月とか3月にやると楽しく引き締まります。
1.「あいさつ係です」「今日は、●曜リーダさん、返事をしてください」
2.「○○さん」「はい」「○△さん」「はい」・・・・
3.「○●先生」「はい(絶対に子供に負けない大声で)」
4.「みなさん」「はい(多分、先生に負けない大声が返ってきます)」
5.「起立」「礼(とても元気な声が出ます)」「着席」
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