【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅳ-A先人の経験に学ぶ-体験者から話を聞く

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目次

1 授業の内容と目標

中学年では、釜石市の人々が、地震や津波を体験しながらたくましく生き抜いてきた歴史を知り、今後の防災に努めるという態度を育てることを目標としています。

導入で「津波てんでんこ」という言葉の意味について話し合い、学習課題を把握します。地震と津波の年表を見て、地震津波の規模と被害について確認し、その中から、釜石市に関係のあるものをピックアップします。次に最近起こったチリ津波のシミュレーションを見ながら、地震発生後23時間かけて津波が到達したことや被害について確認します。加えて津波体験者の証言がきければ望ましいですが、体験者が見つからなければビデオなどを使って津波被害の証言を聞きます。まとめの段階で、大きな被害にあいながらも、力強く復興してきた人たちの苦労や努力をおさえます。

2 1.導入

(1)「津波てんでんこ」という言葉の意味について話し合う。

→「津波てんでんこ」の由来と、この言葉の意味することに思いをはせる
【使用するもの】国語教育大辞典

3 2.展開

(1)歴史年表を見て、それぞれの地震津波の規模と被害について確認する。

→年表の中から、釜石に関係する津波をピックアップする

【資料-07】地震・津波年表 添付ファイル

(2)もっとも最近発生したチリ津波について知っていることを話し合う。

→シミュレーションを見て、地震発生後23時間かけて、日本に津波が到達し
たことを確認する

→写真を見て、同時の被災の様子を確認する

【動画-12】1960年チリ地震津波Sim [0:36]


【写真-03】1960年チリ地震津波による釜石市の被害 添付ファイル

(3)津波体験者からその時の話を聞く。

→体験者が見つからなかった場合には、ビデオで代用する

【その他】地域の津波体験者

【動画-14】体験談『つなみ紙芝居』[8:29]

4 3.まとめ

  1. 学習して気付いたことをプリントに記入する。
  2. 感想等を発表し、今日の学習をまとめる。

→何度被災しても、力強く復興してきた先人の苦労や努力をおさえる

【print-24】津波体験談

5 4.確認

  1. 被災から復興してきた先人の存在を知ることができたか?

詳しくは以下のPDFをご覧ください。
添付ファイル

6 講師プロフィール                      

片田 敏孝(http://dsel.ce.gunma-u.ac.jp/modules/staff1/index.php?id=2
群馬大学大学院工学研究科
社会環境デザイン工学専攻 教授
広域首都圏防災研究センター長

岩手県釜石市の小中学校における津波防災教育を指導。
2011年3月11日に起こった東日本大震災で、地震や津波の甚大な被害を受けた釜石市では、片田先生による子どもたちへの日頃からの防災教育指導の結果、多くの子どもたちを津波の被害から守ることができた。

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