【釜石市津波防災教育】(5・6年生)Ⅲ‐A地域の津波被害を考える-過去の津波被害を知る

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目次

1 授業内容と目的

本授業では、釜石市で過去に起こった津波被害の様子を調べ,津波の恐ろしさを知ることを目的としています。

歴史年表から、三陸沖が過去に被害にあっていることを確認します。次に石碑の写真から、過去の歴史と津波との関連について学習し、津波被害にあったことのある方から体験談を聞きます。最後に、過去の経験を後生に伝えていくことの大切さをおさえます。

2 導入

(1)過去に起こった津波の歴史年表を見て、三陸沖が過去に何回も被害に遭っていることを知る。

【資料-07】地震・津波年表 添付ファイル

3 展開

(1)石碑の写真を見て、このようなものを見たことがあるかを思い出させる。

【写真-13】釜石市内にある石碑

(2)自分の住んでいる地域に津波に関する碑があるか調べ,行ける範囲であれば直接行って碑に何が書かれているのか調べる。(解説してくださる人がいたら解説をしてもらう)

→石碑の場所は、釜石市郷土資料館のホームページで確認できる

http://www.city.kamaishi.iwate.jp/kyoudo/index.html

【歴史と文化】→【歴史】→【津波被害について】

【地図-04】釜石市内にある石碑の地図

(3)石碑に書いてあった内容を確認し、このような石碑はどうして建てられたのか話し合う。

→昔の人は、後生の人に、自分たちと同じような被害を繰り返してほしくないという思いで、このような石碑をつくったことをおさえる

→石碑以外に、『津波てんでんこ』という言葉も残してくれたことをおさえる
==== (4)津波体験者から直接話を聞く。

(体験者の方に依頼できなかった場合には、動画で代用)

→過去の経験を忘れないために、後生に伝えていくことが必要であることをおさえる

【その他】地域の津波体験者から話を聞く

【動画-14】体験談『つなみ紙芝居』[8:29]

4 まとめ

  1. 学習して気付いたことをプリントに記入する。【print-37】津波てんでんこ
  2. 感想等を発表し、今日の学習をまとめる。

詳しくは以下のPDFをご覧ください。
添付ファイル

5 講師プロフィール

片田敏孝 

群馬大学大学院工学研究科

社会環境デザイン工学専攻 教授

広域首都圏防災研究センター長

岩手県釜石市の小中学校における津波防災教育を指導。

2011年3月11日に起こった東日本大震災で、地震や津波の甚大な被害を受けた釜石市では、片田先生による子どもたちへの日頃からの防災教育指導の結果、多くの子どもたちを津波の被害から守ることができた。

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