1 授業内容と目標
本授業では、津波の破壊力や流れの速さなどの特徴について理解することを目標にしています。
まず、津波の動画を見て、流れの速さや強さを理解します。次に映像を見ながら津波と普通の波を比較して違いを確認していきます。最後に、資料から津波の高さや速さを理解し、なぜ波は高くなったり速くなったりするのかということについて考えていきます。
2 導入
(1)津波の動画を見て気付いたことや、津波について知っていることを発表する。
→津波の流れの速さや強さに注意して見るように示唆し、津波が来ると街中はどのようになってしまうのかをおさえる
【動画-01】2004年インド洋津波(海岸到達の様子) [2:10]
(2)学習課題を把握する。
3 展開
(1)津波と普通の波との違いを予想し、話し合う。
(2)津波と普通の波との違いを見て、予想が当たっていたどうかを確認し、津波の特徴について理解する。
【動画-07】津波と普通の波の違い [2:52]
→津波と普通の波の大きな違いは「波長」
→津波は水の塊が街中に襲ってくる
(3)過去の津波による被害を見て、津波の高さを確認する。また、津波が 高くなる理由について理解する。
【写真-05】1993年北海道南西沖地震による奥尻島の被害
【資料-06】津波が高くなる理由
添付ファイル
→まずは、津波被災地の写真を見せて、とても高い津波が襲来する可能性があることを指摘する
→次に、リアス式海岸で津波が高くなる理由をおさえる
(4)人や車、建物が流されていた様子を思い出させながら、津波の流れの強さを確認する。
→動画を見て、50cmの津波でもとても大きな破壊力があることを復習する
【動画-09】50cmの津波の破壊力 [1:51]
(5)津波の速さがどれくらいであったかを思い出させながら、津波の速さを確認する。
【資料-05】津波の速さと波長
添付ファイル
→海が浅くなると速さが遅くなっていくこと、海岸沿でも津波はとても速いことをおさえる
4 まとめ
(1)学習して気付いたことをプリントに記入する。
(2)感想等を発表し、今日の学習をまとめる。
5 確認
(1)津波と普通の波の違いを知ることができたか?
(2)津波の速さや破壊力を知ることができたか?
詳細のPDFは下記をご確認ください。
6 講師プロフィール
片田敏孝
群馬大学大学院工学研究科
社会環境デザイン工学専攻 教授
広域首都圏防災研究センター長
岩手県釜石市の小中学校における津波防災教育を指導。
2011年3月11日に起こった東日本大震災で、地震や津波の甚大な被害を受けた釜石市では、片田先生による子どもたちへの日頃からの防災教育指導の結果、多くの子どもたちを津波の被害から守ることができた。
コメント