1 授業内容と目的
本授業では、地域の避難場所の情報を交流し、学区内の避難場所についての情報を深めることを目的としています。
前時の学習を踏まえて、避難場所を把握することから始めます。次に津波の浸水予測図などから、自分たちが考えていた避難場所が正しいかどうか確認します。さらに、津波に関する石碑や防波堤などについて学習し、津波の脅威をおさえます。
2 導入
前時の学習を振り返り、地域の避難場所について事前に聞いてきたことをもとに、本時は避難場所についての理解を深めていくことを確認する。
3 展開
(1)自分の地域の避難場所を発表させ、白地図に記入していく。
【地図-01】学区の地図 添付ファイル
(2)津波浸水予測図を見て、どこまで津波が来るのか、避難場所はどこにあるのかを確認する。
→調べてきた避難場所が正しいかどうかを確認させる
(3)石碑、湾口防波堤などの写真を提示する。
→石碑などの写真は、タウンウォッチングで行く場所にあるものを選んで提示する
(4)湾口防波堤などの施設の効果を紹介する。
→左上が堤防あり・・・犠牲者29名
右下が堤防なし・・・犠牲者146名
堤防を整備してもそれを超える津波は来ることをおさえる
【動画-13】湾口防波堤整備効果
→タウンウオッチング(街歩き1時間)
(5)実際にいくつかの避難場所に行って、それらがどこにあるのかを確認する。
(6)堤防、標識や石碑がどこにあったか白地図に記入する。
4 まとめ
(1)白地図に記入したり、避難場所等に行ったりして気づいたことを振り返り発表させる。
→地域の津波の危険な場所や避難場所をおさえる
(2)次時は、いろいろな生活の場面ごとに、避難方法を考えることを伝える。
5 確認
(1)堤防を越えて、津波がやってくる可能性があることを知ることができたか?
(2)地区の危険な場所や避難場所を知ることができたか?
詳しくは以下のPDFをご覧ください。
6 講師プロフィール
片田敏孝
群馬大学大学院工学研究科
社会環境デザイン工学専攻 教授
広域首都圏防災研究センター長
岩手県釜石市の小中学校における津波防災教育を指導。
2011年3月11日に起こった東日本大震災で、地震や津波の甚大な被害を受けた釜石市では、片田先生による子どもたちへの日頃からの防災教育指導の結果、多くの子どもたちを津波の被害から守ることができた。
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