わたしたちの町に伝わる人形浄瑠璃(指導案)

1.1 学んできたことを関連付け表現する力を育成する事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。

添付ファイル

単元の目標

地域に伝わる「人形浄瑠璃」を調べ,そのよさを伝える活動を通して,地域の伝統文化の価値や 特長,伝統文化を守ろうとする人々の思いなどを知り,地域への誇りと愛着をもち,地域の一員として生きていこうとする。

評価規準

【関心・意欲・態度】「人形浄瑠璃」について調べたり,伝えたりしようとしている。

【思考・判断・表現】調査の結果をポスターセッションなどによって統合し表現している。

【技能】資料を活用したり,地域の人にアンケートを取ったりして調べている。

【知識・理解】「人形浄瑠璃」の歴史や特長と地域の保存会の組織的な取組の様子が分かっている。

教材

本単元の中心的な教材となる地域に伝わる人形浄瑠璃「灯籠人形」は,江戸時代半ばに福島町民 が独自の工夫をして人形の燈籠を奉納したのが始まりだといわれている。3層2階建の釘や鎹(か すがい)を1本も使用しない屋台が秋分の期間中だけ組み立てられ,囃子にあわせてからくり人形 芝居が上演される豊かな地域の民族芸能である。

この地域に伝わる貴重な「灯籠人形」について追究していくことを本単元の中心的な活動とする。 さらには,「灯籠人形」のよさを広く地域に発信していくことで,伝統文化の価値やそれを守り続けて生きた保存会の取組,地域の人の強い思いなどを知ることにつなげていく。

主な学習活動

(1)単元の展開(全58時間)

(2)本時の学習

ポスターセッションに向けてポスターを作製する中で,最も伝えたいことを明らかにしながら絵や文字で分かりやすく表現する。

【指導事例と学習指導要領との関連】

小学校学習指導要領・総合的な学習の時間の第3の2の(2)「問題の解決や探究活動の過程におい ては,他者と協同して問題を解決しようとする学習活動や,言語により分析し,まとめたり表現 したりするなどの学習活動が行われるようにすること。」と示している。

言語によりまとめたり表現したりする学習活動では,分析したことを文章やレポートに書き表したり,口頭で報告したりすることなどが考えられる。文章やレポートにまとめることは,それ までの学習活動を振り返り,体験したことや収集した情報と既有の知識とを関連させ,自分の考 えとして整理することにつながる。それらの報告の場として,学級全体で学習成果を共有する場 面が想定される。参加者全員の前で行うプレゼンテーションや目の前の相手に個別に行うポスターセッションなど,多様な形式を目的に応じて設定することが考えられる。

本事例は,「灯籠人形」について調査してきたことや学んできたことを,ポスターセッションの手法で情報交換し互いの学習の成果を共有していく場面である。ポスターの作成では,最も伝えたいことをキャッチコピーにし,写真や絵と組み合わせて表すことにした。シンボリックな言 葉と映像との組合せで表す活動を通して,学んできたことを関連付け表現する力が育成されることを期待した。

【言語活動の充実の工夫】 ーポスターを作成するための話合い活動ー

お互いの学習成果を共有するための ポスターセッションに向けて,モデル のポスターから,キャッチコピーと映像による伝達の重要性が明らかになっ た。そこで,各自のポスターの作成に 当たっては,

  • 最も伝えたいことをキャッチコピーとして表現すること
  • そのキャッチコピーを分かりやすく表す写真や絵を決めること

を次のような手順で行った。

1. ポスターセッション開催の趣旨に ついて意見交換し共通理解する。

              ↓

2. モデルとなるポスターを分析し, ポスター作成のポイントを考える。

              ↓

3.「キャッチコピー」「写真や絵」 の重要さを確認し,自分のポスター では,どのような言葉がよいかをそ れまでの活動の記録をもとに考える。

              ↓

4. 自分で考えたキャッチコピーにふさわしい写真や絵は,どのようなものがよいかをそれまでの活動をもとに考える。

              ↓

5. キャッチコピーや写真・絵を使って,ポスターをアイディアスケッチとして表現する。

キャッチコピーを決めるには,それま での学習の中で獲得した情報を選別し, 統合する思考力が求められる。優先すべ きことを考え,選び出した情報をつなぎ合わせながらキャッチコピーとして表現していかなけれ ばならないからである。また,キャッチコピーをよりよく表す写真や絵を検討することは,キャ ッチコピーに関連のある情報を改めて確認することでもある。こうして,情報を関連付けて出来 上がったキャッチコピーのイメージを確かなものにしていく。

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

17

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA