1 はじめに
問題行動が起こったら、まず、直後なら、
「しちゃいけないこと」
という事実だけを伝え、落ち着くのを待ちます。落ち着いたらその子の失敗ととらえ、その子が失敗から立ち直るために、その子がしたこと、言ったことを聞きます。何をしたのが失敗だったか、なぜしちゃいけなかったかにその子が気づき、反省はしてほしい。相手がいるなら心からわびてほしい。しかし、大きな心の傷として残らぬようその子を支え、助けるために聞くのです。その子を追いつめるのではありません。
2 聴き取り方
例えば、
「昨日の昼休みのことを教えて」
→(やりとりがあって)→
「その時、ちょっとまずかったなと思うことはないか?」
圧迫感のある対面座りより、並んで座る方がしゃべりやすいかも知れません。なかなか言えない時は、
こちらの情報を少しずつ出して、事実かどうかを確認しながら、言いやすくしてあげます。
ただし、もし、言いわけ(責任転嫁)をした時に、こちらがうなずくと、許してもらえたという誤解を与えるので、こちらも気をつけます。ほぼ事実を言ってくれたら、
「どこが悪かったと思う?」
「今、どんな気持ち?」
と、やっぱり問いたいですね。そして、言います。
「先生は、きみが正直に言ってくれたことがうれしい。」
3 しかり方
でも、やってしまった事実については、
「これから、あなたのしたことをしかりますよ」
と宣言してから、しかります。
「すごく残念で、かなしいな」
と、しかります。大声で怒鳴らないけど、本気でしかります。その子のことを思って、本気でしかります。
ただし、
「悪い子やな」
「君はダメやな」
「はずかしくないのか」
と、なじったり、とがめたりするのではありません。先生の怒りの感情を「その子」にぶつけることは、「しかる」とは言いません。
4 おわりに
「この失敗をどう取り返すか、一緒に考えような」(1歩目に気づく)
「これからどうすれば充実した学校生活が過ごせるか、一緒に考えような」(目標に気づく)
と言えるところまで、たどり着きたいものです。沈黙が長引きそうなら、プラスイメージのメモを書いて渡すのもいいでしょう。その子が心底わびること(傷ついた相手の子の気持ち)の気づいたら、
「どうしたい?」
と問いかけます。その後は、
「一人でできるか?」
「どんなことを助けてほしい?」
「先生にも、一緒に行ってほしいか?」
などと、ケース・バイ・ケースでしょうか。また、もしも、クラス全体への事後指導で、クラス目標を掲げるのなら、例えば、
「勝手に友だちの物を取らない」
のような否定形ではなく、
「友だちの物を借りる時は、友だちに使っていいかを聞く」
のように前向きなクラス目標のほうが、望ましいと言えるでしょう。

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