アンパンマンのあんはこしあんか粒あんか(柴田克美先生)

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間教員をなさっている柴田克美先生がホームページに掲載されているさまざまな教育実践法の中の一つを紹介しています。
http://pinokio.blog.jp/

今回紹介させて頂くのは、アンパンマンを使った道徳学習の実践です。
子どもが大好きなキャラクターで興味を引き付けつつ、「人はまわりの人に助けられ、支えられながら生きている」ということを伝えています。

2 実践の内容

子どもたちに聞きます。

「あんぱんまん、知ってる人?」

全員の手が挙がります。

「アンパンマンは顔を食べられちゃうけど、あの中のあんこはこしあんか粒あんか」

子どもたちはたいした理由もなしに答えます。

「こしあん。だって、つぶつぶ、きらいだもん。」

ほとんどの子が「こしあん」と答えます。子どもは粒あんよりこしあんがいいのですね。

しかし作者の「やなせたかし」さんは何て言っているか、では聞いてみましょう。

といって、次の資料を読みます。

(出典はセゾンゴールド「express」誌2014.2月号より)

アンパンマンの中身のアンコは何か。やなせさんは絶対に粒アンだと譲りませんでしたね。

「たくさんの粒がないといけない。たくさんの人がいてひとつのことができるんです。濾しアンだとひとつひとつ粒が残らないでしょ」

アンパンマンはスーパーマンのように超人的なヒーローではありません。

困っている人に食べ物を届ける。あるいは飢えた子どもに自分の顔をちぎって差し出す。それがアンパンマンです。

戦中、戦後の貧しい食糧事情を経験したやなせさんだから、描けたものといえます。

「人生で一番つらいのは、食べられないこと。究極の正義とは、飢えた人をなくすこと」

「正義って、普通の人が行なうものなんです。偉い人や強い人だけが行なうものではない。

普通の人が目の前で溺れている子どもを見て、おもわず飛び込んでしまうような行為をいうんです」

(以上本文より一部抜粋)

そう、正解は「粒あん」なんです。

たくさんの人がいて、ひとりひとりがあって、ひとつのことができるんです。

3 講師プロフィール

柴田克美(本名)

静岡県藤枝市生まれ。明治大学卒業後公立小学校教諭として33年勤め現在に至る。
その間、学研の「学習」「イマジン学園」連載、明治図書各雑誌の執筆、静岡出版文化会の「夏休みの友」など数々の著作がある。
「知的興奮・算数ドリル」(明治図書)はアドベンチャー算数として好評を博した。
近年は大手「アマゾン」の電子本サイトにてペンネーム剣崎克彦の名で「究極のダイエット」「雨ニ負ケ剣崎克彦詩集」「脳を鍛えて120歳」など多彩な分野へも執筆活動を続けている。
幼児教育の重要性を唱え、自分の息子は東大へ入学させている。現在、認知症の予防をするため介護施設をめぐりお年寄りに学ぶことの楽しさを届けている。静岡市在住。

近著
「教室レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動&アイデア事典(仮称)」「学級開き&アイデア事典(仮称)」(いずれも明治図書2015/2、発売予定)

柴田克美教育大全集は開設から半年あまりでアクセス1万件突破。他の実践も多数掲載。こちらもあわせてご覧ください。
http://pinokio.blog.jp/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)

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