読書感想文の書き方(柴田克美先生)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間教員をなさっている柴田克美先生がホームページに掲載されているさまざまな教育実践法の中の一つを紹介しています。
http://pinokio.blog.jp/archives/7530236.html

今回紹介させていただくのは、読書感想文の書き方についてのポイントです。読書感想文を書くとなるとあらすじや「おもしろかったです」などの感想を書く子どもが多いです。このように書いている文章は感想文ではありません。柴田先生は、読書感想文を書く際の書き方のポイントをここでは3つのポイントに分けて分かりやすくまとめています。

2 実践の内容

ポイント1

感想文を読んでもらう相手を決めて書く。
1. 主人公に向けて手紙のような形式で書く。すると文が生き生きしてきます。「○○さん、私はあなたの行動のここがすごいなと・・・」
2. 作者に向けて書く。相手を決めて書くと、それだけで文が訴える文になり、
力がでてきて引きしまります。

ポイント2

  • もし、ぼく(わたし)だったら、こうするということを書く。
  • もし、自分が主人公だったらこういうふうに行動するということを書く。
  • 自分の体験を入れながら書くと、説得力が増す。

ポイント3

あたま、どう、しっぽ、を考えて書く。
1. 頭は、ただ一点、どこが心に残ったか、おもしろかったかを書く。
2. 胴(どう)は、そのわけを書く。自分ならどうするか、経験したことと比べて書く。
3. しっぽは、こんなふうになるといいな、とか、わかったこと、や、自分の
過ごし方(生き方)で、変えられそうなことを書く。

本を読んで「これからの生活をこうしていくぞ」ということがあるといい。

国語では「はじめ、中、終わり」といい、もっと細かく、「起、承、転、結」
と、4つに分けるやり方もあります。

3 講師プロフィール

柴田克美(本名)

静岡県藤枝市生まれ。明治大学卒業後公立小学校教諭として33年勤め現在に至る。
その間、学研の「学習」「イマジン学園」連載、明治図書各雑誌の執筆、静岡出版文化会の「夏休みの友」など数々の著作がある。
「知的興奮・算数ドリル」(明治図書)はアドベンチャー算数として好評を博した。
近年は大手「アマゾン」の電子本サイトにてペンネーム剣崎克彦の名で「究極のダイエット」「雨ニ負ケ剣崎克彦詩集」「脳を鍛えて120歳」など多彩な分野へも執筆活動を続けている。
幼児教育の重要性を唱え、自分の息子は東大へ入学させている。現在、認知症の予防をするため介護施設をめぐりお年寄りに学ぶことの楽しさを届けている。静岡市在住。

近著
「教室レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動&アイデア事典(仮称)」「学級開き&アイデア事典(仮称)」(いずれも明治図書2015/2、発売予定)

柴田克美教育大全集は開設から半年あまりでアクセス1万件突破。他の実践も多数掲載。こちらもあわせてご覧ください。http://pinokio.blog.jp/

4 編集後記

柴田先生のこの読書感想文の書き方のポイントはとても簡単に分かりやすくまとめられています。感想文を書く際にこれらのポイントを子どもたちに教えることで、感想文がぐんと書きやすくなると思います。読書感想文の授業や指導を行う場合には、ぜひ実践してみてください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 川原悠成)

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