1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間教員をなさっている柴田克美先生がホームページに掲載されているさまざまな教育実践法の中の一つを紹介しています。
http://pinokio.blog.jp/
本記事では、DVDやビデオなどの映像教材を授業で見せる際、より子どもが内容を理解し定着させることができるコツをご紹介します。
2 実践の内容
DVD教材を見せるときがあります。漫然と見せては実物教授と違って、頭の中に入っていきません。手と目と頭を使って、フル回転させて見せるのです。
下のお便り文は後日、保護者の方宛にその様子をお伝えした時のものです。
気づいたこと・わかったこと一つにつき2点で、50個書きなさいといいました。
結構かけるものです。
3 講師プロフィール
柴田克美(本名)
静岡県藤枝市生まれ。明治大学卒業後公立小学校教諭として33年勤め現在に至る。
その間、学研の「学習」「イマジン学園」連載、明治図書各雑誌の執筆、静岡出版文化会の「夏休みの友」など数々の著作がある。
「知的興奮・算数ドリル」(明治図書)はアドベンチャー算数として好評を博した。
近年は大手「アマゾン」の電子本サイトにてペンネーム剣崎克彦の名で「究極のダイエット」「雨ニ負ケ剣崎克彦詩集」「脳を鍛えて120歳」など多彩な分野へも執筆活動を続けている。
幼児教育の重要性を唱え、自分の息子は東大へ入学させている。現在、認知症の予防をするため介護施設をめぐりお年寄りに学ぶことの楽しさを届けている。静岡市在住。
近著
「教室レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動&アイデア事典(仮称)」「学級開き&アイデア事典(仮称)」(いずれも明治図書2015/2、発売予定)
4 編集後記
ビデオやDVDなどの映像教材は、児童にとってわかりやすく内容も頭に入りやすい一方で、「ビデオを観て面白かった、楽しかった」で終わってしまい、せっかく学んだ知識が抜けやすいという側面もあるのではないでしょうか。ビデオを見ながらわかったことを書きだしてみましょうという授業は私も経験したことがありますが、話を聞き逃さないように集中するため終わった後はとても疲れていたように思います。しかし、何もメモを取らずに観る場合と比較して、内容の定着度は非常に高いように感じました。柴田先生の実践は、ビデオを観て気づいたことを何個書けるかな?というゲーム感覚で取り組めるため、児童のやる気を引き出すこともできるのではないでしょうか。映像教材の学習効果を高める工夫の一つとして、ぜひ取り入れて頂ければと思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)
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