勉強ができるようになるための10のポイント ~学校編、家庭編~(柴田克美先生)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間教員をなさっている柴田克美先生がホームページに掲載されているさまざまな教育実践法の中の1つを紹介しています。
http://pinokio.blog.jp/

「勉強ができるようになるための10のポイント学校編・家庭編」

2 勉強(学び)ができるようになるためには

勉強はできないよりできた方がいいに決まっています。
 では、「勉強ができるかできないかの要因」とは何でしょうか。遺伝や環境もあるでしょう。その子のもっているもの(車で言えばエンジンの違い)もあるでしょう。
 しかし、努力や環境によって、それらは明らかに変わってきます。
 まずはその子自身の「伸びたい」という気持ち。「やる気」もっというと「自己肯定感」です。自分は「どうせダメ」という気持ちをもったらよけいに伸びません。「自己否定」しては成長を自分でとめているようなものです。「おまえはダメだ」と言われて育って成功するわけがないのです。「どうせ」ということばをつかってはいけません。マイナス言葉を使わない。「誉めて伸ばす」のが基本なのです。

3 「勉強ができるための10のポイント」

では、具体的にどうしたら「勉強ができる」ようになるのでしょうか。ここで、「勉強ができるための10のポイント」を紹介します。
 講師自身の32年間の経験則です。参考にしていただけたら幸いです。

★学校では

  1. 先生の話を聴く(聞くでなく聴く)
  2. ノートをきちんと書く(写す)
  3. 自分の考えを書く
  4. 物語の本を40分読む
  5. 素直な気持ちで過ごす
  6. その時間のことはその時間に覚えようとする
  7. マイナス言葉を使わない
  8. 上靴をしっかり履く、かかとを踏まない
  9. 2Bの鉛筆で濃く書く
  10. 正しい姿勢で座る

★家庭では

  1. テレビ・ゲームは一日2時間以内
  2. 決まったお手伝いをする
  3. 毎日30分本を読む
  4. 二週間に一回は図書館に行き本を借りる
  5. 親の言うことに反発しない
  6. 宿題をクイズだと思って楽しんでやる
  7. 新聞の第一面を読む
  8. この本はどんな本だったか家の人に話す(要約の力)
  9. ご飯をできるだけ家族そろって食べる
  10. 靴をかかとをそろえて脱ぐ

靴のかかとをそろえて脱げる子はテストのケアレスミスが少ない。
 名前を書き忘れるなんてこともありません。

4 講師プロフィール

柴田克美(本名)

静岡県藤枝市生まれ。明治大学卒業後公立小学校教諭として33年勤め現在に至る。
その間、学研の「学習」「イマジン学園」連載、明治図書各雑誌の執筆、静岡出版文化会の「夏休みの友」など数々の著作がある。
「知的興奮・算数ドリル」(明治図書)はアドベンチャー算数として好評を博した。
近年は大手「アマゾン」の電子本サイトにてペンネーム剣崎克彦の名で「究極のダイエット」「雨ニ負ケ剣崎克彦詩集」「脳を鍛えて120歳」など多彩な分野へも執筆活動を続けている。
幼児教育の重要性を唱え、自分の息子は東大へ入学させている。現在、認知症の予防をするため介護施設をめぐりお年寄りに学ぶことの楽しさを届けている。静岡市在住。

近著
「教室レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動&アイデア事典(仮称)」「学級開き&アイデア事典(仮称)」(いずれも明治図書2015/2、発売予定)

5 編集後記

「勉強ってどうしたらできるようになるのだろう?」これは、誰しも必ず1度は疑問に思うことではないでしょうか。「勉強ができるようになるためのポイント」はたった10個、されど10個。これらをすべて完璧にこなすのは一朝一夕には難しいと思います。自己肯定感を高めつつ、毎日コツコツと行動を積み重ねていくことができるよう、学校でも、家庭でも子どもたちをサポートしていくことが大切だと感じました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 嶋村弥寿)

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