もらって嬉しいハッピーレター(シリウス)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

学期末には定番の「ハッピーレター」。やり方は簡単だし、みんながハッピーな気持ちになれるので、ずっと続けています。

準備するもの

・B6の用紙(無地でも可)  ・ホッチキス

やり方(ルール)

  1. クラスの人に、ハッピーレターを書きましょう。
  2. もらった人が嬉しくなるように、いいところ・素敵な所を書いてください。
  3. 誰かからハッピーレターをもらったら、必ず返事を書かなければいけません。
  4. 書いた手紙は、ポスト(適当な箱)に入れて下さい。
  5. (ある程度たまったら)郵便やさん、配って下さい。
  6. 読んで「いやだなぁ」と思うことがあったら、先生のところに来て下さい。
  7. 時間の最後に、ハッピーレターをホッチキスでとめてあげる。

留意点

  • B6用紙は400枚(B4サイズで100枚分)ほど用意するとよい。
  • 雑な字で書いてあっても、教師が「あーだこうだ」言わない。
  • 活動時間として45分はほしい。(説明、ホッチキスの時間は除く)
  • 保護者面接のとき、子どものよいあらわれとしてそのまま資料になる。

出せば必ず返事をもらえますから、子どもたちは1時間中、ひたすら書き続けます。その集中力、頑張りにしばしば驚かされます。努力が正当な形で報われることの大切さを感じます。

たくさんの人からハッピーレターをほしいので、雑な字になりますが「あーだこーだ」言うのはやめましょう。それだけで嫌になります。教師が得意なことは「間違い探し」ですが、もっと身につけた方がいいのは「丼勘定」「明るい方向で考えること」です。

子どもはまず同性から出し始めます。同性へ一巡後、異性に広がりますから、時間は十分とりたいです。6年生では、手紙を半分に折らせました。誰が誰に出したか分からなくするためです。「好きな人にも出しましょう」というと「えーっ!」と喜ばれました。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」「学級開きルール&アイデア事典」
(いずれも明治図書2015/2、発売予定)

5 編集後記

クラスの人たちが嬉しくなるようなことを手紙に書いて伝える「ハッピーレター」。もらうのはもちろん嬉しいし、人のいいところや素敵なところを考えるのも楽しいだろうなと思います。これは小学生だけでなく、誰がやっても楽しく、幸せな気分になれそうだと思いました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 安井愛弓美)

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