目次
1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/
2 実践内容
単元の目標
さまざまな学習形態を通して、伝え合う力を身につける。
伝え合う力を育てるための学習形態
- 一分間スピーチ「私の夢」ほか
- インタビュー「すてきな大人とはどんな大人か?」
- 親子討論会「すてきな大人とはどんな大人か?」
- 学級全体での話し合い活動「どんな二分の一成人式にするか」
- 係別の話し合い活動 「担当の仕事をどう進めていくか」
- 係ごと決めたことを学級全体にお願いする
- 自分に宛てた手紙「二十歳の私へ」
単元の流れ
- アルバム等を持ち寄り「大人になること」とはどんなことか考える。
- 二分の一成人式を開くことを提案し、式の内容を決める。
- 実行委員、各係の分担を決める。
- 一分間スピーチの原稿を作成する。
- ペアで時間を計りながら、スピーチをよりよいものに直していく。
- 親子討論会のテーマを伝え「すてきな大人」について調べる方法を考える。
- 休み時間や放課後に「すてきな大人」についてインタビューをしメモをする。
- 各係ごと、仕事の内容や手順について相談する。
- 各係からのお願いを受けて、学級全体として活動する。 歌・劇・記念品
- 自分に宛てた手紙「二十歳の私へ」を書く。
- 二十歳の成人式でしたいこと
3 二分の一成人式の流れ
- はじめの言葉
- 歌「思いでのアルバム」
- お祝いの言葉
- 劇「小さなころのできごと」×4グループ
- 一分間スピーチ
- 記念品贈呈「手づくりメダル」
- 親子討論会「すてきな大人とはどんな大人か?」
- おわりの言葉
一分間スピーチの内容
- これからの自分
- 私の家族
- 私の夢
- 10年間のお礼
- できるようになったこと
担当係と仕事内容
- 実行委員(3名):式全体の企画と司会進行
- 劇 (4名):劇のメンバー決めとシナリオ作り
- 記念品 (2名):手づくりメダルの手伝いと記念文集の取りまとめ
- 歌 (3名):歌の練習と伴奏
- 会場準備(4名):飾りの準備
4 プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
5 書籍のご紹介
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)
「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)
6 編集後記
10年という節目でこのような経験をすることはとてもいいことだと思います。子どもたちがいずれ20歳で成人を迎えた時に、二分の一成人式をやったことを思い出すでしょう。その時に今までの自分やこれからの自分について考えられると思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 岡本佳菜子)
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