1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/
2 実践内容
中学校へのかけ橋になることを祈って、中学校で学ぶルートについて扱いました。
ルートの導入
(1)正方形の面積の求め方を復習する。一辺×一辺
(2)面積が4平方cmの正方形の一辺の長さを求める。
2cm×2cm
(3)教科書の面積が2平方cmの正方形の図を見る
(4)一辺の長さを線引きで測る
1.39 1.40 1.41 1.42 1.43 1.44 …
(5)測った長さで、面積を計算してみる。
1.41×1.41=1.9881 …近いけれど2ではない
(6)電卓を使って、ぴったり2になる数を見つけよう
※夢中になって数探しをしました
(7)数直線上には確かにあるけれど、表せない数(無理数)を教える
語呂合わせ 1.4142:一夜一夜に人見ごろ
(8)ルート3,ルート5の語呂合わせだけを見せて数字を予想し
予想した数を電卓で計算する。
とても楽しく勉強できました。中学校へのかけ橋、工夫すればやりがいはあります。
3 プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
4 書籍のご紹介
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)
「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)
5 編集後記
私が中学でルートを習った際には、実際に定規で一辺の長さを測ったり、電卓で調べたりはしたかなぁと考えさせられました。実際に、ルートを使って表さなくてはいけない数字があるということを手順を踏むことでわかりやすくしている素晴らしい指導案だと思いました。児童が数学嫌いになる前にこのような授業で慣れ親しんで、数学の論理の楽しさをわかってもらえれば嬉しいなと思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 坂本一途)
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