授業が好きな私は、先生を志す方によく聞く質問があります。
「読書が好きなので、本が好きになってもらえる授業がしたいです」
「授業については考えたことがなかったです。初めて聞かれました。」
など、様々な回答が返ってきます。
私は、自分が学生の頃「授業でこれがしたい」というよりは、「学校生活全体を通して」「将来のため」という視野で考えていました。
3つの視点
色々な回答から、教育を志す3つの視点が浮かび上がりました。
「虫の目、鳥の目、魚の目」です。
目次
1 (虫の目)
現場では一時間一時間の授業という点が続き線となり、時間を重ねて面へと広がっていきます。
学校での子どもの大きな成長は、45分(50分)の「授業」という小さな点から始まります。
2 (鳥の目)
また、子どもの成長は、学校生活だけで完結するものではありません。
家庭、よく行くお店や公園など地域の環境、ゲーム・テレビ・本など、様々な社会に影響を受けています。
そこには子どもの関心を掴むヒントや学習の種がたくさん隠れています。
3 (魚の目)
未来を生きるのは子どもたちです。3年、5年、10年といった長いスパンで子どもの成長を考えることも大切です。これからの社会をつくる未来志向の教育観です。
まとめ
まとめると、次のように言えます。
子どもの成長は、授業という点から始まり、学校と社会が子どもを包む。それら扇状の関わりが子どもの人生という面になり、未来や可能性が広がっていく。
「鳥の目、虫の目、魚の目」
これらの目を使い分け、子どもを「よくみる」ことが教師の専門性と言えるでしょう。
志望理由や自分のビジョンを考える際、この3つの目を意識してみると、今までみえなかった教育の景色が広がるかもしれません。
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