新しい世代の台頭
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さる先生こと坂本良晶先生は、ツイッターやブログで人気を博し、watchaというネット上・オンラインで繋がるグループでも積極的に情報発信をされています。くら寿司での店長経験(実績が凄い)があるそうで、教育の課題をビジネス視点で分析しているところが興味深いです。今まで発信されてきたことを分かりやすく1冊の本としてまとめられているのが、このさる先生の「全部やろうはバカやろう」です。学校の働き方改革を中心に、「いかに教育の生産性を上げていくのか」について、本書にはさる先生のユニークな考えが詰め込まれています。
教育書や教育論というとお堅い雰囲気がする内容が多いですが、さる先生は楽しく、カタカナ文字を多用して若い世代の教員に届きやすい新しい感性で文章を書かれています。教育界にも確実に、新しい世代が台頭し始めており、さる先生は期待の星です。
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「ビジネス視点」と「例え」
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「子供のために頑張る、頑張れ」という言葉に弱く、多忙化が「子供を伸ばす」という本務の遂行がままならなくなってしまっているこの教育業界。さる先生は斬新(教育界では珍しいビジネス視点の導入)でわかりやすい例えを用いながら、「改善のための思考方法と具体的な方法」を語っておられます。
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目先のことに一喜一憂するのではなく、大局観を持つことが求められます。教育の目標とはいったい何なのか?それは子供を伸ばすこと。多忙にまみれ、仕事を見極めるレンズが曇った時には、今一度、この目的にたどり着く仕事なのかを見つめ直すと良いでしょう。(本書P24より引用)
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まったく、その通りですね。
では、本書に登場する魅力的なワードを並べてみます。
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エッセンシャル思考
ノイズを除去する
トレードオフ
集中投下
最大成果・最適解
教育の生産性
「マイナス仕事」「ファッション仕事」「マスト仕事」「ベター仕事」
トヨタ式を学校に
紙々との戦い
ルーティン化・高速化
タイムマネジメント
学級チームビルディング
学級経営オセロ
ミッション
Work as Life (これに関しては落合陽一氏の著書を読まれることをお勧めします)
公教育のティール化
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難しそうなワードもありますが、わくわく感満載ですね。これらのワードを使って、生産性を高くして働く方法を、分かりやすく解説してくださっているのがうれしいです。是非、一読をお勧めします。
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EDUPEDIAには、坂本先生の記事もありますので、こちら↓の方もご参照ください。
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★ビジネス界のマインドや手法を教育へ! 坂本良晶先生インタビュー 【関西教育フォーラム2018特集企画】
★坂本良晶氏インタビュー【関西教育フォーラム2018】
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また、EDUPEDIAには、教育の働き方改革・業務改善に関する記事が多数存在します。下記リンク先も是非ご参照ください。
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