本単元で身に付けたい資質・能力
本単元では、生き物を育てる活動を通して、それらの育つ場所や、生き物の変化、成長の様子に関心をもち、その特徴を表現したり友達と伝えあったりできるようにすることを目指す。また、生き物に合った世話の仕方を理解し、生き物が自分と同じように生命をもち成長していることに気付き、生き物を大切にできるようにする。
単元の評価基準
知識・技能
生き物を飼ったり育てたりする活動を通して、それらは生命をもっていることや成長していることに気付いている。
思考・判断・表現
生き物の育つ場所、変化や成長の様子について気付いたことを表現したり、世話をしたりしている。
主体的に学習に取り組む態度
生き物に親しみをもち、大切にしようとしている。
単元の展開【全11時】
1時 身の回りにどんな生き物がいるか出し合う
学校や公園などで見つけたことのある生き物や、家で飼ったことのある生き物を出し合う
- ダンゴムシ
- バッタ
- テントウムシ
- 犬
- 金魚
どんな生き物を飼って育てたいかを考え、その生き物について調べて「生き物図鑑」を作って紹介する活動をすることを伝える
2時 生き物を探したり捕まえたりする
校庭や公園で生き物を探したり捕まえたりするときのポイントや注意点を確認する
- 葉っぱや石の下も探してみる
- 生き物をやさしく扱う
- ハサミなどを持っている生き物は危険なので注意する
3、4時 生き物の飼育について話し合う
生き物を飼う場合に気を付けることを話し合ったり調べたりする
- 生き物がどんな場所にいたか
- 生き物は何を食べているか
- 図書館の本で生き物の生育環境を調べる
生き物が生活しやすい環境を考える
- 生き物も自分たちと同じようにまわりの環境や食べ物が良くないと快適に生活できないことを理解する
- 快適な環境で飼育できそうな生き物を選んで、えさや飼育の仕方を理解する
5、6時 生き物を観察する、世話する
生き物を観察して気付いたことを記録していく
- タブレット端末で写真を撮る
- NHKforschoolなどの教育動画サイトを活用する
- 観察の視点を明確にする(見る・聞く・触る)
7、8時 生き物について調べる
- 疑問に思ったこと(バッタは、夜は寝るのかな? 起きているのかな?)は本で調べる
- 調べて分かったことをさらに実践してみる(夜は暗い方が寝やすいみたいだから、枝と葉っぱで寝床を作ってあげよう)
9、10時 生き物図鑑にまとめる。
- 生き物について調べたことや、分かったことを生き物図鑑にまとめる
- タブレットで撮った写真を活用する
- まとめる視点を明確にする(生息場所・身体の特徴・変化など)
11時 「生き物図鑑」を見せ合って交流する
- 友達の図鑑の「なるほど!」と思ったところに「なるほどシール」を貼り、他者評価する
- 生き物の世話を通して学んだことをふりかえる
- このあと生き物をどうするか(家や学校で続けて飼育するか、元居た場所に返すか)話し合う

他教科とのつながり
国語
- 「しらせたいことをかこう」クラスメイトに自分の気づきや学んだことを知らせる活動
- 「としょかんへ いこう」生き物について学校の図書館にある本を使って調べる活動
- 「えにっきをかこう」生き物を観察して気づいたことを絵と文で書く活動
道徳
- 「たのしかった ハイキング」【D 自然愛護】
- 「ハムスターの あかちゃん」【D 生命の尊さ】
参考資料
r6kokugo1_nenkeihyouka_2404.pdf (kyoiku-shuppan.co.jp)(教育出版HP内)
執筆者プロフィール
みどり先生
元小学校教諭。子どもが主体的に学べる楽しい授業を展開してきた。ICTを活用した授業も得意。
現在は教員や子育て世代に役立つ記事を執筆している。
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