はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
シリウスのホームページはこちら→ 静岡教育サークル/シリウス
下記リンク先の記事もご参照ください↓↓↓
メダカの成長1 ~ メダカクイズ 理科5年(シリウス) | EDUPEDIA
メダカの成長2 ~ メダカをじっくり観察しよう 理科5年(シリウス) | EDUPEDIA
メダカをじっくり観察しよう
ヒメダカをアクアショップで購入し(一匹約20円)、廊下に水槽を置いた。子どもたちは、その前を通るたびにメダカを目にすることになる。メダカを二人に一匹ずつ50mLビーカーに入れて配付した。狭いビーカーなので、メダカの体をしっかり見ることができる。
観察をしてみよう
観察の手順
(1)オスかメスかを見わける。
(2)スケッチをする。・・・前時で写真やイラストを使い雌雄の見分けをしたので、迷わずできるペアが多かった。
(3)他のペアのメダカがオスかメスかを見わけよう。
(4)観察をして気づいたことを書こう。
観察をして気づいたこと
教師がオスかメスかを伝えておいたので、(3)で見に来た子たちの予想が正解かどうかを自信を持って伝えることができた。こうして十分に観察したあとに、気づいたことを箇条書きさせた。子どもたちは細かなところまでよく観察していて驚かされた。
・人間みたいに目をパチパチさせない。
・たいていはビーカーの30(目盛り)の下にいる。
・動くときは、腹びれを激しく動かす。
・口の高さが目と同じくらい。
・口とえらが同時に動いている。
・体が白いので、体の中が見える。
・泳ぐとき尻びれはたたんでいて、停止しているときには広がっている。
・上に行くときには腹びれが動いている。下に行くときには尾びれの方を動かす。
メダカの実験をしてみよう
反射実験
子どもたちの働きかけ(刺激)に対して、どのような反応(反射)をするのかを調べた。調べたのは
(1)手をかざしたとき
(2)こんこんしたとき
(3)かき回す
実験結果は、
(1)手をかざすでは、すべてのメダカが水底に移動した。
(2)壁を叩くと、近寄ってきたり、遠くに逃げたり様々な反応だった。
(3)水をかき回して流れを作ると、すべてのメダカが流れに逆らうように泳ぎ、その場に留まる
等がわかった。
卵の中はどのようになっているのだろうか
( 親と同じ形 ・ 少し違う形 ・ 全く違う形 )
子どもたちの素朴概念として、卵の中は親と同じ形をしたものが入っておりそれがたまごから出てくる、と考えている。子どもたちの予想は
〈親と同じ形〉8名 〈少し違う形〉10名 〈全く違う形〉12名
であった。
〈親と似ている〉18名 …〈親と同じ〉と〈少し違う〉を合わせた
・人間と同じでお母さんが産んでいるから。
・卵の中は目はできているけれど、ヒレとかは筋だけでちょっと長い。
・すべてミニサイズの小さいのがいる。
・この間池で見たときに赤ちゃんは親より黒かったから。
・親と違って色は透明だと思う。
〈全く違う形〉12名
・オタマジャクシみたいな形。
・生まれたてはまだからだができていないと思う。
・全く違って、何か部品みたいものがたくさんある。
そこで、これから卵の中を観察して本当のことを調べていこう、と投げかけた。廊下には生まれたばかりの卵も置いてあるのだが「早く顕微鏡で見てみたいな。」という声が上がった。
実験を手伝ってくれたごほうびにエサをあげよう
最後にごほうびにエサをあげた。メダカのエサやイトミミズをあげると、子どもたちはメダカがエサを食べる様子をじっと観察していた。こうしたメダカの刺激反応をより明確にするために、校内にいる金魚と比べることにした。
メダカと金魚をくらべてみよう
金魚の水槽に掲示物を用意し、子どもたちがメダカと金魚を比べられるようにした。
・手をかざしたら?
・メダカじゃらしを近づけたら?
・金魚は水そうの、上・中・下のどの辺(あた)りによくいる?
・目と口の高さは同じ、ズレている?
・口のパクパクとえらの動きは同じ?
メダカの卵
親メダカの観察をしているうちに、卵が生まれ始めた。そこで、本格的に卵の観察を始めることにした。卵の観察する目的を明確に持たせるために、もう一度「卵の中はどのようになっているのだろうか。」と予想を尋ねた。
〈親と同じ形〉〈少し違う形〉〈全く違う形〉の中では〈親と少し違う〉20人以上と最も多かった。
卵の観察は、男女ペア二人一組で行うことにした。生まれたてのメダカの卵を二人に一つずつ配ります。メダカのパパ、ママになって、大切に育てて下さいね。ペトリ皿に卵を一つずつ入れると、子どもたちは期待に胸を膨らませているのがわかる。クラス人数が少ないなら、一人一つのペトリ皿を渡せるかもしれないですね。
「ぼく・私の卵」となると、子どもたちの意欲は俄然高まる。果たして無事にふ化するのだろうか、上部で元気に育ってほしい。そんな強い祈りを込めて卵を見つめるようになる。しかしすべての卵が孵化するとは限らない。配るときに次のように話して聞かせた。
全部の卵が確実にかえるわけではありません。一生懸命お世話をしても、かえらない卵があるかもしれない。それは、その人のせいではありません。自然の掟というか、自然のきまりだと思って下さい。
メダカの卵の配布のしかた
- 藻についた状態でメダカの卵を採取する。
- 藻についたまま状態で子どもたちに配布する。一人一つに小分けすることが難しい場合は、2~3個の卵がついていてもかまわない。
- 100mlビーカーの中に藻(卵)を入れておく観察するときには、ピンセットで藻(卵)を取り出し、水を張ったシャーレに入れる。
- シャーレを解剖顕微鏡にのせて、卵の観察をする。
- ビーカーの水を1/3ほど交換する。全ての水を交換しないこと。くみ置きの水が望ましいが、そのままの水道水でもかまわない。
- その後4回の観察をおこなった。心臓の動く様子、血液が流れる様子などを観察することができた。
プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
(2015年1月時点のものです)

コメント