データをとってほめる材料に

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作成者: forelese (Edupedia編集部)さん

「なんとなく」にならぬよう

日々の仕事が忙しく、教師は子ども達が「何がどれくらい」できるようになっているのかを把握する作業がおろそかになりがちです。学期末になって通知票を書かざるを得ない状況になってやっと評価を始めるといったパターンにはまってはいないでしょうか。
けっこうマメに評価をしている教師でも、それは結局通知表を書くためにやっている評価である場合は少なくないと思います。

評価は勿論、子どもや親に伝えるための情報ではありますが、一方では教師側が指導改善、指導の資料に使うための材料でもあります。

学期末に通知表として作成する評価のことだけを考えるのではなく、日々の指導にどのように評価をフィードバックしていくかを考える必要があります。

「なんとなくリコーダー」が吹けない子供が多いよなあ…と、ざっくりした評価になってしまわないように、誰が、どのくらい吹けるのかを把握しておけば、指導を詰めていき、落ちこぼしをなくしていくことができます。
数的記録をとり、子供の変化に注視することは、たくさんの子どもをほめ、伸ばす機会になると思います。

簡単にデータが取れて、分析できるように

個々の子どもに対応するために、データをとっておくことは必要です。データをとっておくと、子供たちの伸びが見えてきます。曖昧な記憶だけで勝負しようとせず、きちんとデータをとることで、指導をするときの意識や、指導者としての気持ちの入れ方も変わってきます。
例えばリコーダーがクラスの何割ができているのかを記録し、データを眺めることによって子どもの伸びが明確になり、指導の励みとなり、自分をほめることがでます。

ストップウォッチやキッチンタイマーなどを持ち込んで時間を計る取り組みをするのもいいでしょう。下記リンクはデータをとって子供の成長を眺めてみた例です。

ICTの導入で着実な成果を出す~算数GOGOの実践より

水泳指導~25mをとにかく泳がせる

をご覧になってみてください。データをとることによって、全員泳がせるという目標に対して意識的になり、多くの子どもを泳がせることができました。下は、そのときのデータです。

上の図は、水泳で泳いだ距離を簡単なエクセルシートで記録したものです。パソコンを使うと、データを分析しやすく、状況を把握する作業が早まります。

とは言うものの、日々の業務は忙しく、小学校でも高学年にもなると、誰がどこでどう躓いているのかという事までを把握する事はたいへんです。中学校に至っては、何から指導していいやら、雲をつかむような状況になっている生徒も少なくないでしょう。

小数のわり算」躓きの分析と対応
も、ご参照ください。

たくさん評価してデータをとろうとすると、「評価のために授業をしている」のようになってしまい、本末転倒です。自分は指導者として何がコンプリートに指導できるようになりたいのか、目標を絞って、データをとる必要もあるでしょう。達成率を100%に近づけられるようにがんばることは楽しい面もあります。ただし、できるだけシンプルに短時間で評価ができる仕組みを作っていかなければしんどくなってしまいます。
最初は百マス計算ぐらいから試してみるのもいいでしょう。

データをとることが、できない子どもを追い詰め、責めるような結果になるのは避けましょう。データをとることによってほめる材料ができるといいですね。スモールステップを心がけた学習を仕組み、データをとって子ども・保護者と「伸び」を共有して喜びを分かち合えるような流れを作ることができれば、前向きな雰囲気が生まれてくると思います。

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