学級目標は達成したか?~子どもたちが取り組みをふり返り、成長を感じるために大切なこと~

41

平成23年度が終わった。

係活動を軸として1年間取り組み続けた子どもたちはどんな総括をしたのだろうか。

目当て係がいつもの通りエクセルのワークシートで一人一人のアンケート結果をグラフ化し、その結果をもとにして1年間の取り組みとその成果を話し合った。

目次

1 なかよし

遊び係や運動係を中心に週1回の学級遊びを継続し、「全員で一緒に楽しむ」ことを目指して取り組んだ。最初は「自分の好きな遊びじゃないから」と避けていた子どもたちも係の子どもたちの熱意もあってだんだん一緒に遊ぶようになってきた。
子どもたちの感想にも「一緒に遊ぶ友達が多くなった」という声が多かった。

もともと男女関係なく遊ぶ子どもたちだったが、分け隔てなく、互いの思いを聞き合いながら「なかよく」生活できるようになったと思う。
本当に清々しい子どもたちだった。

2 チャレンジ

「係活動でがんばった」という声が多かった。月曜日の係ランチ(給食を係ごとに食べる)を始めとして、できるだけ多くの時間を確保するようにしたことと、週末の相互評価を取り入れたことで非常に活発だったことがここにも表れている。(詳しくは以前の記事「係活動活性化のための3つの方法」参照のこと)

また、学習発表会やなわとび大会など学校行事をあげる子どもたちも多かった。
学習発表会ではなわとび、一輪車、ボール、とび箱、フラフープなどのグループに分かれて自分たちでできる技を増やし、それを組み合わせて演技を組み立てるよう指導した。子どもたちの創意工夫を生かし、子どもたち自身で作り上げた演技にしたことが子どもたちの自信につながったと感じている。

3 かしこい2組

「かしこい2組」には「子どもたちが自分たちで自分たちの生活をよりよくしていく」という自治意識が込められている。それは集団としての姿とともに一人一人の自主性や自立性を高めていくという思いが込められている。

子どもたちは、「学級で注意し合えるようになったこと」や「素直に聞き入れられるようになったこと」と、自主学習(以前の記事「『わかる』体験がやる気を引き出す自主学習の在り方」参照)を継続できたことをあげていた。

一人一人が自主的・自律的に行動し、互いが伸びることを願って自治的に生活できたことは子どもたちにとっても幸せな体験だったのではないだろうか。

4 子どもたちの感想から

この1年は4年2組が団結できた1年だったと思います。1年間でたくさん遊んだし、いろいろな集会などをやりました。学級対抗集会では2回とも負けたけど、応援や団結力を通して勝ち負けよりも大事なことを学びました。5年生ではクラス替えがあるけど、この1年間で学んだことを生かして次のクラスもいいクラスにしていきたいと思っています。

4年生から自主学習を始めました。1年間やってみて大変な日もあったけど、取り組み続けたおかげで間違いを少なくすることにつながりました。5年生になっても規則正しい生活を心がけて、少しずつでも自分の課題を意識して取り組んでいきたいと思います。この一年間のがんばりに拍手!

子どもたちはそれぞれに自分の取り組みをふり返り、自分自身とクラスの仲間の成長を感じていた。

それは1年間目指すものがあり、定期的にふり返りながら活動を進めてきたからだと思う。

そのためには4月の始めの段階で「自分たちの目指す姿」として学級目標について話し合い、学級目標を本当の意味でクラスみんなの目標にすることが大切だと実感している。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • そのためにはまず始業式後の教室で子どもたちに何を語るかが勝負です。がんばってくださいね!

コメントする

CAPTCHA


目次