はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
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友情の大切さ
友情の大切さ、友達づき合いについて話し合った。こおろぎのコロは、わがままで、自分の思い通りにならないとすぐ怒る。たった一人の友達、ギロが声をかけても断ってしまうので「もう、きみとは遊ばない」と言われてしまう。コロがしょんぼりしているとお月さまがコロに声をかけた、という話である。一通り話を読み聞かせたところで
コロはどんな子ですか。
・わがままな子
・友達が一人しかいない
・すぐ怒る子
・友達がいない子
コロに友達がいないのがわかるような気がする。大人でもこのような人がいないだろうか。我慢できなくなった友達は「もう君とは遊ばない」と言い行ってしまった。それを見てコロは心の中で謝ろうか謝るものかという気持ちがケンカを始めたのである。ここで
コロの心の中は、どちらが多いと思いますか(謝ろう・謝るものか)
葛藤している気持ちを絵に描いて表すことにした。多くの子は < 謝ろう > という考えだった。その理由を尋ねると
< あやまろう > 23人
・友達がいなくなるとイヤだから
・みんなに謝らないと友達がいなくなっちゃうから
・言い過ぎちゃったから謝った方がいい
・友達がいないとつまんないし、悲しい、寂しい
・自分もイヤな気持ちになるから
・あやまれば友達がたくさんできる
・このままだと友達が一人もいなくなってしまう
< 謝るもんか > 3人
・機嫌が悪いときに来られるとじゃまっぽくなってしまう
・コロはわがままだから
・コロはあきらめるから
このように、コロには両方の気持ちがあることがわかった。お月さまに「草のつゆで自分の顔を見てごらんよ」と声をかけられて顔を見てみるとびっくりしてしまう。
「これがぼくの顔なのか」といったときのコロはどんな顔をしていたでしょうか。
絵でコロの顔を描くことにしたが、それだけでは足りないらしく「言葉も書いていい」と言う子が多かった。
・暗い顔 ・イヤな顔をしていた
・のこっているような顔 ・びっくりした
・こわい顔 ・泣いているような顔
・なんでこんなに怒っているのかと思った
このように、コロは自分の顔を見て、自分の顔の人相の悪さを自覚したのである。おつきさまはコロに一体何を伝えたかったのだろうか
おつきさまはコロに何を言いたかったのだと思いますか
お月さまのお面とコロのお面をつけて劇をやった。お月さまはコロにどんなことを言いたかったのかを想像させた。
・どうしてわがままになっちゃったの
・謝った方がいいよ
最後にこう尋ねてみた。
このあとコロは変わることができると思いますか
< 変われる >
・やさしい子になってほしいから
・お友達がいなくなるから
・変わらないと友達もできない(お月さまのためにも)
プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
(2015年1月時点のものです)

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